BAD LOVER ４

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モニターを見ると

息を切らした高嗣が立っていた。




どうしようかと思ったけど

何も言わず家のオートロックを解除した。




だってあんな真剣な表情でこられたら

開けないわけいかないよ…





ｶﾞﾁｬ




二「A…」




ガバッ




「た、高嗣？」





私の顔を見た途端、

ガバッと抱きついてきた高嗣





二「A、ごめん！！」



「え…？」



二「守ってやれなくて…
そばにいてやれなくてごめんっ！！」



「高嗣……」





もしかして

昨日のこと北山さんから聞いたの？





二「俺何も知らなくて…
ひどいこといっぱい言った…」




高嗣の胸の中で首を横に振る




二「俺にとってAは大事な存在だから…
ちゃんと話したい…」




うんうんと頷く




二「俺まじでAのこと…
…って、なんか冷たいんだけど」



「たびゅん私のはだびず」



二「鼻水……」





高嗣は、

グイって私のことを引き離し

自分の服を確認する。





二「…最悪、
てか泣きすぎ！！」



「だって……」




そりゃあそうでしょ、

だってもうケンカしたまま

私達終わりだと思ってたから…




「高嗣のくせに
かっこつけすぎなんだもん！！」



二「意味わかんねーし」



「バカぁ〜！アホぉ〜！！！
変な服ぅ〜！！！」



二「服は関係ねーだろ(笑)」



「うぅ〜〜」



二「もうほら！泣くなって！！」




また優しく抱きしめられて

私達は仲直りした。





.




高嗣のことを家にあげて

美優ちゃんのことを詳しく聞いた。




「そっか…美優ちゃんの彼氏…
浮気してたんだ……」




あんなに想ってた彼氏の

浮気現場を目撃したら

そりゃあ誰かに頼りたくなるよね。




二「たぶん俺が呼ばれたのは
Aと俺が付き合ってるって
分かってたから…」



「どういうこと？」



二「ハッキリ言うけど、
美優ちゃん、Aのこと嫌ってる」



「え？私何かしたっけ！？？」




うーん…


何もしてないと思うし

むしろ美優ちゃんは一番可愛がってきた後輩





「私何もしてないよ！？？」



二「いや、だから〜
したっていうか…ただの僻み？」



「僻み…？」




ってなに？


私のどこにそんなことを思ってるの？




二「Aは鈍感だから
気づかないかもしれないけど、
Aは男にモテるだろ？」



「は！？ぜんぜんモテないし！！」






何言ってんの？


ていうか、


何で今そんな話！？？






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