BAD LOVER ４

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高嗣の家を出て

なんとか家に帰ってきた。




昨日のこともあったし

一人で外を歩くのはまだ怖かったけど

無事に帰ってこれて良かった…





さっきの喧嘩を思い出すと

自然と涙が流れてくる。




今日、仕事休みでよかった。



こんな腫れた目でお客様の前に

立つことなんてできないもんね。





今日だけいっぱい泣いて、

また明日から頑張らないと。




けど…



明日から美優ちゃんと

どんな顔して会えばいいの…？






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〜 北山 Side 〜






自分の家へと帰ってきて少し寝たあと、


ライブのリハのため

マネージャーの車に乗り込む。




家の方角的に

俺より前に宮田と二階堂が乗っていた。





ムスッとして、

明らかに機嫌が悪い二階堂




俺に対して、

こんなに敵意を出した

二階堂を見るのは久しぶりだった。





Aちゃんに、

俺を家に呼んだこと聞いたのか？


だからこんなに機嫌わりーのか？




まぁ、宮田もいるし

あとで聞くしかないな…






ライブのリハの休憩中






二「ミツ、ちょっといい？」



北「…おぅ」





俺から聞きに行こうと思ったのに

二階堂の方から俺のところにきた。




人気のない階段のとこで話をする。






二「ミツ昨日うちに泊まったでしょ！」



北「泊まったけど？」



二「なんで！？」



北「なんでって…
Aちゃんから何も聞いてないのか？」



二「心細かったから、っては
言ってたけど…」



北「Aちゃん、
泣いて俺に電話よこしたんだよ」



二「そんなに！？
泣くほど心細かったの！？」



北「…もしかして、
ほんとに何も聞いてない感じ？」



二「今朝、Aと喧嘩しちゃって…
俺もカっとなって言い過ぎちゃった…」



北「はぁ…お前、
昨日美優ちゃんと何してたんだよ」



二「それは…」



北「おかしいだろ、
何かワケがあるんだろ？」



二「……」





コクンと頷いた二階堂に

少しだけホッとした。




…こいつが

Aちゃんを裏切るわけねーもんな。






リハ終わりに

居酒屋で二階堂の話を聞くことにした。








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