BAD LOVER

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二「あ、戻ってきた」



「…ありがとうございました」




ソファに座って

テレビを見てるニカに一応お礼を伝えた。




付けていたテレビを消して私の方を見る。




二「で？なに、俺のファンなの？」



「……まさか。
ただテレビで見たことあるだけ」





一応ね、


大ファンだけど…嘘をつく。





二「…なんだ」



「テレビの印象と全然違かったけどね」



二「そう？」



「子供っぽい
おバカキャラじゃなかったっけ？」



二「ふっ、そうかもね(笑)」



「私、そういう関係に
なるつもりないから。」



二「そういう関係って？」




分かってるくせに

まだ私の反応みてるし…




「えっちするだけの関係」



二「ふはっ、
ハッキリ言うね〜(笑)」



「だってそうでしょ？」



二「そうだね」



「私そういう女じゃないし」



二「やだ。俺、
お前のこと気に入ったんだよね〜」



「きゃっ…」




グイって私の腕を引っ張って

自分の方に引き寄せた




ニカの足の上に頭をのせられて

下からニカを見上げる形に…




ﾄﾞｷｯ




くそ〜〜

やっぱりかっこいいな、この人……//





二「満更でもない顔してるけど(笑)」



「し、してないし！」



二「そう？」



「ニカ…二階堂さんは！
あ、アイドルなのにこんなことしていいの！？」



二「いいんじゃない？
アイドルの前に俺、男だし」



「そ、そうだけど…」



二「けっこうストレス溜まるんだよね〜
いつも笑顔でいるのってさ」




なに、それ……


人には笑顔でいればいいことある、とか

散々、無責任なこと言ったくせに……




二「ストレスだけじゃなくて
こっちも溜まってるし」



「へ？ん……」




そう言って強引に唇を押し付けてきた




「ん……離し…てよっ！！」



二「痛っ！」



「あんたが悪いんでしょ！！//」



二「唇噛むとか野獣かよ、
あーあ、これ血出てんじゃね？」



「出てないし！
野獣はあんたでしょ！！」



二「ふっ、ほんと面白いな、お前(笑)」





そう言って笑うけど、

私が知ってるニカの笑顔じゃない。



この家にきてまだ一度も、

ちゃんとしたニカの笑顔を見れてない。





「なんで…笑わないの？」



二「…は？」



「あ、いや……
何でもない！！」





ﾋﾟｰﾋﾟｰ



脱衣場の方からなる音




2「服の乾燥おわったんじゃない？」



「あ…うん……」




脱衣場に行って

自分の服に着替えた。






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