BAD LOVER

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「高嗣は…
体力すごそうだもんね…」



二「俺めちゃくちゃ体力あるよ？
ライブの後でも、全然 女抱くし(笑)」




へぇ……


ってことは、

私達ファンがライブで幸せをもらったその日に

あなたは帰ってから

そこらへんの女を抱いてる…と？




「…彼女いないの？」



二「彼女いたらAのこと抱かないでしょ、
俺そこまでクズじゃないし(笑)」



「でも、私以外にも
こういうことする女のコいるんでしょ？」



二「なに？
そんなに俺のこと気になるわけ？」



「べ、別に…」




気になるよ、


気になるに決まってる……




二「…言ったじゃん。
最近、遊べるやついなくて
飽きてきたとこだったって。」




そういえばそんなこと言ってたな…


少なからず前まではいたってことよね…




二「Aだけだよ？」



「……そっか。」



二「安心した？笑」



「す、するわけないじゃん！
そもそも私は、一刻も早く
あなたから開放されたいんだから！！」



二「…そーかよ。
でも３ヶ月はお前は俺の言いなりだから。
それ忘れんなよ。」



「…わかってるよ。」








…………………………






それから３ヶ月



定期的にニカに呼ばれ

そのたびに私はこの男に抱かれてきた。






二「だいぶ俺のこと
分かってきたみたいじゃん」



「そんなんじゃ…っ…」



二「もっと腰つかえって」




今日もまた

ニカの家でいつものように抱かれている。




二「やっと慣れてきたね？」



「……」



二「シカトかよ…(笑)」




行為がおわって

脱ぎ捨てられた服を黙って着る。




「それじゃ…」



二「A」



「…なに？」



二「俺が呼んだらすぐこいよ？」



「……」



二「お前はもう、
俺から逃げられないんだから(笑)」





……最低。



手を振りほどき部屋を出た。





二「おい、待てって。
今日は泊まってかないの？」



「明日休みだし。家に帰る」



二「休みなの？奇遇だね〜
俺も明日オフなんだよね〜〜」



「え…」





ってことは、

せっかくの休みなのに

また呼び出されるパターンですか？



余計なこと言わなきゃよかった…‥





二「泊まってけよ、
まだまだ楽しめるよ？」



「まだ…する気なの？」



二「だってもうすぐ終わるじゃん？
約束の３ヶ月の日まで」




そう、

私とニカが約束した３ヶ月の期間まで

あと一週間を切ろうとしていた。





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