BAD LOVER

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美「い、いらっしゃいませ。
ご来店いただきありがとうご…」



客「あんたじゃねーから！
店長に話あるんだよ！！」




お客さんを待たせてはいけないと、

美優ちゃんが変わりに対応しに行ったけど


そのお客さんは

周りに聞こえるくらい大声で叫んだ。




「美優ちゃん、
あちらのお客さんお願い…」



美「はい……」




とりあえず美優ちゃんには

キスマイ二人の対応をお願いして

私がそのお客さんを対応することに。




「いらっしゃいませ、
お待たせしてしまい申し訳ありません」



客「店長さん、
ちょーっと外出れる？」



「…わかりました。
少々お待ち下さい。」




ここでこの人に付いていったら

危険なことくらい分かってる。



けど、このお客さんの言うことを聞かなかったら

このままここで暴れだす勢いだったから…



女性スタッフや女性のお客さんが

たくさんいる中でそれは危険。



ここは大人しく言うこと聞いてよう…




美優ちゃんにこっそりと小声で話す。




「ごめん、美優ちゃん
ちょっとだけ外行ってくる」



美「A店長大丈夫なんですか！？
あのお客さん危険ですよ！？」



「大丈夫よ、お店のことよろしくね？」




キスマイ二人に向かって会釈して

外に出ようと扉に向かって歩き出した。



チラッてみただけだったけど、

千ちゃんはなんかオロオロしてたし、

ニカは呆れたように無表情。



まぁ、そんなもんだよね。


関係ないもんね。





外に出ると

いきなりそのお客さんに手を引かれ


どっかオシャレな喫茶店に入るのかと思いきや

店の隣の路地裏の方に連れ込まれた。





ﾄﾞﾝ



…そして思いきり壁ドン




客「Aちゃんさ〜
何で昨日帰ったわけ？」



「なんでって…
メモ書きにも残しましたよね？
気分が悪くなって…」



客「そんな嘘、通用すると思ってんのかよ！
酔って眠ったお前のこと
あそこまで運ぶの苦労したんだけど？」



「だ…ったら……
あのままお店に寝かせといてくれれば…」



客「はぁ！？」



ﾋﾞｸｯ



客「お前なめてんの？」



何この人……


……怖いよ




客「一回ヤらせてくれれば
それで満足すんだからさ」



私の顔に手を当てて

その人は顔を近づけようとしてくる




「やめ…っ…」



二「あのさ〜」




声をする方を見ると

黒いキャップに

分厚いサングラスをかけた男が立っていた。





もしかして……






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