BAD LOVER

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「あのっ！わたし…」



二「名前は？」



「…へ？」



二「名前」



「あ…えっと…Aです…」



二「Aね」




うわ…

私ニカに名前呼ばれちゃったよ…//


しかも呼び捨て……//




二「前隠したら？」



「え？」




前…？




ｶﾞﾊﾞｯ



ニカに言われて自分の胸が

思い切りオープンになってることに気づく。





見られた！？



っていうか…


ニカがいるのに何でわたし裸！？？




よく見ると

ニカの髪が濡れてる……



シャワー浴びてきた？




もしかして私…


ニカとやっ………




二「昨日は最高だったよ？笑」



「えっ！？」




まじか……


よりにもよって

ニカとそういうことしたの？



何で覚えてないの私……





二「俺のこと知ってる？」



「え？あ…」



二「なんてね、知らないか(笑)」





知ってるよ…


なんなら大ファンだし。




ニカは私のことなんて覚えてないか。



当たり前だけど少しだけ悲しいな。





「あの…わたし昨日……」



二「目の前で倒れちゃってさ
まじ焦ったわ(笑)」



「ご、ごめんなさい！
お酒飲むと眠くなっちゃって…」



二「別にいいけど。
おかげでいいもん見れたし」




ニヤリと笑うニカの顔に

私の鼓動は早くなるばかり。



やっぱり…


7年前に近くで見たときとは

全然ちがうな…



大人になって、色気もあるし…



けど、いつものニカと

少し違うのは気のせい？






二「Aって
やっぱりそういう女なの？」



「へ？そういう女って…？」



二「男なら誰でもいいってやつ」





男なら…誰でもいい……？



なにそれ…





二「最近さ〜
遊べるやついなくて飽きてたとこなんだよね」



「…は？」



二「俺の女になんない？」




なに…言ってんの……？




二『笑顔でいればいいことあるって！』




あのニカはどこ？



あの…可愛い笑顔のニカはどこ？？





誰、この人……






二「あ、別に付き合えって言ってんじゃなくて…
なんだろ、体だけの関係？笑」



「体だけって…」




それってつまり…




二「だってこういうの初めてじゃないでしょ？
起きたら裸で寝てたのに
ぜんぜん驚いてなさそうだし」



「それは…」




たしかにニカのいうとおり初めてではない。


7年前までは

こんなことしょっちゅうだったし。





二「だからさ、
俺専用の女になってよ？」





ﾌﾞﾁｯ





その瞬間

私の中で何かが切れた。







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