BAD LOVER

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ピーッピーッとお米が炊き上がる




「お塩と海苔どこ？」



二「そこの戸棚の中」




私が何かしようとしてるのに

無関心な様子でテレビを見ている。





「熱っ！！」



二「なにしてんの？」



「見ればわかるでしょ！
おにぎり作るの！！」



二「へぇー」



「なにその反応！
高嗣には食べさせてあげないからね！」



二「あ、俺はいらねーわ。
俺、人が握ったおにぎりとか無理だし」




はぁ？なにそれ！！


私一応彼女だよ？

彼女が作ったのも無理とかわけわかんないし。




「私のおにぎり
めちゃくちゃ美味しいって評判なのにな〜」



二「料理苦手とかさっき言ってたのに？笑」



「お、おにぎりは得意なの！！
ほら、仕事でマッサージよくしてるし？
握るのは得意！！」




私の言葉が気になったのか

キッチンの方に来て

私がおにぎりを握る様子を側で見ている。




「どう？上手でしょ？」



二「別に普通じゃん(笑)」



「じゃあ高嗣もやってみてよ！」



二「俺だって得意だし！」




そう言って、

ご飯をよそっておにぎりを握る高嗣



うっ、たしかに上手いかも……




二「俺の方が上手いっしょ？笑」



「高嗣は手が大きいもんね…」



二「それ関係ある？」



「あるよ、たぶん…」




くそ〜


おにぎり綺麗に作って

びっくりさせたかったのにな〜〜




二「まぁ、そう落ち込むなって」



「別に落ち込んでないし！」



二「だいたいさ、マッサージできんのと、
おにぎり握んのとか関係ないから(笑)」



「え！？そうなの？？」



二「そうだろ(笑)」



「私おにぎり握るのだけは得意だったから
関係してるのかと思ってた」



二「Aって意外と天然？てかバカ？」



「そ、そんなことないし！」



二「まぁ、でも、マッサージできるからか
俺に奉仕してくれたときは
めちゃくちゃ気持ちよかったけどね？笑」



「なっ！//」




奉仕って……//


この前の行為を思い出して恥ずかしくなる





二「またやってね？」



「…こ、今度ねっ！//」



二「ふはっ、してくれるんだ(笑)」




さっきから少しずつだけど

高嗣の笑顔が側で見れて嬉しい。




「よぉーし！できた！！」



二「俺も自分で握ったやつ食おうかな」



「何で私が握ったのは食べないの？」



二「いくら彼女でもそれは無理」




なんだそれ！！


だったら私と

キスしたりえっちするのも

ふつう無理なんじゃないの！？？





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