BAD LOVER

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それから一週間


今日が私とニカとの関係が終わる前日の日。




あれからニカからの連絡はない。



連絡するって言ったのにね。




やっぱりファンだって知って

嫌われちゃったんだろうな。



あーあ、

なんか呆気なかった感じ……





美「……店長、A店長！！」



「…へ？あ、ごめん！何？」



美「大丈夫ですか？
本社の菅原部長からお電話です」



「あ、ありがとう…」




美優ちゃんから話しかけられてるの

全然わかんなかった…




仕事中なんだから集中しないとね…





「もしもし、望月です。」



菅『菅原だ。
悪いな、忙しいとこ』



「いえ、どうかなさいましたか？」



菅『実はな、また専属で
お前についてほしいって連絡がきてな…』



「…またモデルの方ですか？」



菅『いや…今度は……』





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「え…！？」





まじか、よりにもよって……





菅原部長は本社にいて

私がここの店長になる前に

直々にお世話になった大先輩。




連絡してきた内容は、

専属のセラピストをしてほしいという連絡だった。



私の働くサロンは

けっこうな大手のサロンだから

色んな芸能事務所の関係者もたくさん来る。



だから、気に入られたりすると

その事務所の専属についてほしいって依頼がくる。



実際に、私も半年前に

2ヶ月間だけモデルの方の専属についたことがある。





菅『どうしてもお前と田中がいいって
先方が言うんだよ！』



田中とは美優ちゃんのこと。



「待ってください！
私と田中がこの店舗から離れたら
絶対にまわしていけませんよ？」



菅『それは大丈夫だ。
他の店舗から何人か応援いかせるし、
週に2回だけだから』




まじか……


週に2回って言っても……





菅『頼むよ、よく来てる常連なんだろ？』



「はぁ、わかりました…」





こうして私と美優ちゃんは、


週に2日間だけ

あの人達の専属へとつくことになった。






「だから、ごめんね、
美優ちゃんも大変かと思うけど…」



美「えぇ！私が選ばれたんですか！？」



「そ、そうなんだけど…」



美「やった〜！
私、専属やるの目標にしてたんです！」



「え、なんで？」



美「だって、専属に選ばれるってことは
自分の実力が、お客様に
認められたってことじゃないですか！」




ルンルンで話す美優ちゃん




あ、そっか…


そういう考えもあるんだ……






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