BAD LOVER

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何度も聴いてるキスマイのアルバム曲



けど、ニカの車で聴くその曲は

いつもより新鮮に感じる。





〃目的地付近に到着しました〃




二「お、着いたじゃん。この辺？」



「うん、そこのマンション。
地下の駐車場借りてるから
停めても大丈夫だよ？」



二「Aは車持ってねーの？」



「うん、持ってない」




迷ったけど

電車通勤に慣れちゃったからね。




二「やっぱり大手サロンの店長だけあるね、
良いとこ住んでんじゃん(笑)」



「あなたほどではないけどね…」



二「俺だって対して変わんなくね？笑」





エレベーターの中で色々と考えるけど……


やっぱり最初に

私が家に入った方いいよね…



私もキレイ好きだから

掃除はこまめにするし、

部屋の中はそんなに汚くないけど……



問題はキスマイ関連の物だよ！！



さすがに、若い頃みたく

ポスターとか団扇は飾ってないけど……



CD類はモロ見えだよ〜〜




二「……い！おい！！」



「へ！？なに！？？」



二「エレベーター、着いたけど」



「あ、うん…」




エレベーターも着いて

あっという間に私の部屋の扉の前。




「あ、あの…
ちょっとだけ待っててくれない？
少しだけ散らかってるから…」



二「無理。さっさと開けろ」




……ですよね。



あ〜、

もう覚悟を決めるしかないか。

もうバレたらバレたでいいや。




「どうぞ……」



二「お邪魔しまーす」




ニカを家の中へと入れてリビングに通す。




二「なんだ、
全然散らかってねーじゃん。」



「…ならよかった」



二「あれ？これって……」




あーあ、

さっそくバレちゃいましたか。




二「俺らのCD？
なにこれ、めっちゃあるじゃん」



「…じ、実はね！
友達がキスマイ好きで…
高嗣がどんな仕事してるか気になったから
…貸してもらったの！」




一か八か…！


この嘘で通すしかない！！




二「そんなことなら
俺が全然貸したのに(笑)」



「…へ？」



二「その友達すごくない？
初期のCDからライブのDVDまで
全部揃ってんじゃん(笑)」




…そりゃあそうだよ。


デビューしたときから

ずっとファンだったんだから……




二「まぁ、いいや！
コーヒー！牛乳７のコーヒー３ね！」



「あ、うん……」




案内してもいないのに

堂々とソファにドカって座るニカ




てかブラックじゃないのかよ！！





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