BAD LOVER

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千「初めてなんですけど、
何か書くのとかありますか？」



「あ、はい！
こ、こちらをご記入お願いします！」




千ちゃんに新規のお客さん用の紙を渡して

ニカにこっそり話しかける。




「…なんでここ分かったの？」



二「ん？これ落ちてたから(笑)」




ニカが見せてきたのは

私のお店の名刺



…落ちてたんじゃなくて

ぜったい私のバッグ漁ったんでしょ！！




くそ〜やられた……




二「言ったろ？
またすぐに会うって」



「…連絡先は教えないし」



二「これ、
店の人にバラまいてもいいの？」



「ちょっ！なにこれ！？」




ニカが見せてきたのは

私がいかにも裸で寝ているってわかる

寝顔の写真が数枚



あのとき撮られてたの！？//




二「お前、店長なんだな〜
これ店のやつが知ったらどうなんだろうね？」



「べ、別に！
バラしたかったらバラせばいいじゃん！
その代わり、あなただって危険なんじゃないの？」



二「……」




…ふふ、どうだ！！


私だって、

こう見えてけっこう頭いいんだから！！




千「あの〜書けました！
ニカは？書かないの？
あ、もう常連なんだっけ？」



二「いや、初めて来た。」



千「あれ？そこのお姉さんと
知り合いなんじゃないの？」



「い、いえ！全然！」



二「俺らはね〜、
こういうことする関係なの」




そう言って

携帯の画面を千ちゃんに見せようとするニカ




「ちょっと！！//」



千「うわ！ど、どうしたの？
そんな大きい声出して…」



「あ、いや…」



二「お姉さん面白いね？笑」




この男…

私が慌ててるのを面白がってる…//




千「で、なに？知り合いなの？」



二「…全然！
この店、俺の家から近いじゃん？
芸能人けっこう通ってるみたいだし
俺も通おうかな〜って思ってさ！」



千「な〜んだ！
でも、たしかにこのサロン
めちゃくちゃ評判いいよね！」



二「だろ？笑」




何事もなく盛り上がってる二人




……よかった。


お店の子はともかく、

あんな写真を他の男の人…


しかもキスマイメンバーに見せられたんじゃ

さすがに恥ずかしすぎるし…//



そういう女だって思われちゃうもん。





千「これって、
担当とかも決められるんですか？」



「はい、可能ですよ！」



二「まじー？
じゃあ俺、望月店長がいいな〜」




ニヤって私を見て

不気味な笑みをするニカ



なんだか嫌な予感しかしない……






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