君の笑顔９

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久しぶりに家へと帰ってきた




家の中の香りは

大好きなニカちゃんの匂い




相変わらず綺麗な家の中




けど、大好きな人の姿はない






…ニカちゃん、お仕事忙しいのかな？





私もドラマの撮影のあとだから

けっこういい時間帯になってるのに


この時間になっても

まだニカちゃんの姿がないのは

珍しい…ていうかおかしい……





連絡もつかないし、

もしかしたらニカちゃんに

何かあったんじゃないか…って

一気に不安になる。




でもきっとお仕事だよね、


ライブもあるし、

リハとかおしてるんだ、きっと…




とりあえずお風呂へと入って

久々の自分のルームウェアに着替えた




日付けをまたごうとした時間帯に

ガチャガチャと玄関の開く音が聞こえた






2「……A？」



「ニカちゃん……」





2週間ぶりに会うニカちゃん



久しぶりに聞く

ニカちゃんの声に涙が溢れてきた





「ニカちゃ…っ…」




ガバッと思い切り

ニカちゃんに抱きつく




2「A…帰ってこれたんだ…」



「うんっ…」



2「よかった……」





ニカちゃんの温もり

ニカちゃんの優しい声



…やっと、

感じることができた……





2「ごめんな、連絡できなくて…」




首を横に振る




2「ちょっと…色々あってさ…
でも、Aにやっと会えた……
…ずっと、会いたかった」



「私も…」




顔を見合わせて自然と重なる唇




ニカちゃんとのキス



やっぱり心地よくて…


私の涙は止まらない





2「泣き虫なのは
変わってねーのな(笑)」



「うるしゃい……」



2「髪、ずいぶん短くなったね」



「一昨日切ってきた…」



2「似合ってるよ、可愛い」



「うぅ〜〜」



2「またこれかよ(笑)」




またまた

ニカちゃんの胸の中で大泣きの私



ニカちゃんの服はぐちゃぐちゃ






しばらくして落ち着いたあと

会えなかった2週間の間

お互いに何があったか話をすることに。





「なんで…
連絡よこしてくれなかったの…？」



2「それは…」



「わたし…ずっと待ってた…
ニカちゃんから電話くるの」



2「ごめん…
実はさ……」





ニカちゃんは

ゆっくりと私に話をしてくれた。






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