君の笑顔９

293 side ﾆｶ ページ11

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Aが電話を強引に切り

玉にかけるもでない……



しばらくしてから着信がなる




“ 玉森裕太 ”




2「もしもし！玉っ！？？」



t「どうしたの？
そんな慌てて(笑)」



2「いや…慌ててねーけど……
Aは？一緒？？」



t「うん、
いま俺ん家に一緒にいるけど？」




やっぱり玉ん家にいたか……




2「悪い玉！
俺今からAのこと迎えに行くわ！」



t「えぇ〜来るの？？
せっかくAちゃんと二人っきりなのに〜」



2「ふざけんな！
今すぐ行くから！」



玉と二人きりにさせると

何しでかすかわかんねーし！！




t「ニカ」



急に低い声で話し出す玉



2「…なに？」



t「Aちゃん…
いま泣いてるよ？」



2「…ごめん、
それ全部俺のせいだから」



t「……泣かすなよ」



2「うん、わかってる…
玉…ありがとう、
Aのそばにいてくれて」



t「はぁ〜もう！
…早くこいよ！」



2「悪いな…！」





玉との電話を切って

急いで車で玉ん家に向かった





…A、ごめんな。


今すぐ抱きしめるから…！





玉ん家に到着し

家の中に入れてもらった






2「ホントごめんな、玉」



t「いいよ、
でもAちゃん寝ちゃったんだよね〜」



2「え、寝てんの！？」



t「この量見てよ(笑)」




テーブルの上には

ワインの空き瓶やビールの空き缶だらけ




2「まさかこれ…」



t「Aちゃん一人で飲んでさ〜」





やっぱり…(笑)



なんで玉の家で飲むんだよ！！




……けど、


今回ばかりは

Aに怒れる立場じゃねーか。





2「Aは？」



t「寝室に運んどいた」




寝室に行くと

ベッドの上でぐっすりと眠ってるA




目元には泣いた跡……




2「……ごめんな」




Aの目元に

そっとキスをした





t「ニカ…何があったの？」



2「うん、ちゃんと話すから」




リビングへと行き

玉に萌花のことを一通り話した






萌花とキスをしてるとこを

Aに見られてたことも。




会話を録音してて

俺達の関係を世間にバラすと言われたことも。




勢い余って、

勝手にバラせよ！って

萌花に啖呵を切ってきたことも。





玉にぜんぶ話した…







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