君の笑顔９

289 side ﾆｶ ページ7

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2「俺…もう行くわ……
音声、ちゃんと消せよ」



萌「…消すなんて言ってないけど？」



2「約束と違…」



萌「約束なんてしてないし」




…は？

なんなのまじ……



めんどくさくなってきた……





〜♪ 〜♪



このタイミングで鳴る俺の携帯





萌花を無視して電話に出た





2「もしもし…」



t「あ、ニカ？俺！」




電話の相手は玉から…




t「Aちゃんと何かあった？」



2「え、なんで……」



t「なんか…
様子変だったから…」




Aの様子が変？

なんでだ？




2「悪い玉…
実は今ちょっと取り込んでて…
Aのこと頼んでいい？」



t「それは…いいけど……」



2「ごめんな、
Aのことよろしくな」




そう言って電話を切ろうとしたとき…




t「ニカ！」



2「ん？」



t「何がなんでも…
Aちゃんと離れんなよ！」




玉…

俺の声だけで

何かを感じ取ってくれたのか？




2「当たり前じゃん！
じゃあな、頼んだぞ！」




そう言って電話を切った。



玉の一言で目覚めたわ。





2「萌花…俺帰るから、
ちゃんと音声消せよ？」



萌「何言ってんの？
まだ話は終わって…」



2「いい加減にしてくんない？」




ちょっと低い俺の声に

ビクってなる萌花




萌「……どうせ、
Aさんのとこ戻っても…
喧嘩になるだけだよ」



2「あ？」



萌「Aさん、
さっきそこで見てたから。」




見てたって…


まさか……




萌「私と高嗣のキス」



2「は！？」




……まじかよ。



さっきの何か落ちる音

Aだったっていうのか？




萌「わざと見せたの、
Aさんっぽい人通ったから。
まさかホントに本人とか、私って運よすぎ(笑)」



2「ふざけんな…」



萌「高嗣さ、
今の状況理解してないの？
私に逆らったらこの音声……」



2「バラせよっ！！」



萌「え……」



2「週刊誌にでもネットにでも勝手にバラせよ！！
もう頭きた！まじでお前みたいな女
俺には無理っ！！じゃあな！！」




もう限界だ！


黙って聞いてれば

好き勝手言いやがって！！




なんで最初から

そう言わなかったんだよ俺は！！




…そしたらAのこと


傷つけずに済んだのに………！





萌「ちょっと高嗣！ほんとにバラす…」



2「勝手にしろって言ってんだろ！
俺にはA以外、考えらんねーんだよ！！」






萌花を押し切り

玉の家へと急いで向かって行った






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