君の笑顔９

286 side ﾆｶ ページ4

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「ニカちゃん…
さっき携帯鳴ってたよ……」




Aと愛し合った次の日の朝




シャワーから戻ると

Aから突然こんなことを言われた




ったく、

誰だよこんな朝っぱらから…




Aのテンションが

異常に低かったのは気のせいか？




枕元に置いてあった携帯を手に取る





不在着信 “ 萌花 ”





萌花……



またかよ。



せっかく忘れてたのに

今さら何の用だよ……




連絡消すの忘れてたわ〜




…まぁ、いいや。





Aにその場で

萌花から電話きたって言っても良かったけど、


ムダに心配もかけたくないし


まぁ、もうかかってくることもないだろうし

萌花のことは言わなかった。




普段通り仕事へ行き、

早めに家へと帰ってきた





Aはまだか……



早く帰ってこねーかな〜〜




洗濯とか掃除をしてると

突然鳴る着信音




その相手は萌花から




どうしようかと思ったけど

もう縁を切るいい機会かもな…



とりあえず出ることに。





2「もしもし」



萌「あ、高嗣〜？？
やっと出た〜！！」




ムダに高いテンションがうぜー




2「何の用？朝もよこしたよな？」



萌「ん〜別に用ってほどではないんだけどね」




は？何なんだよ、

かなりめんどくせぇな…




2「あのさ、もう俺に連絡よこすの
やめてほしいんだけど。」



萌「…どうして？」



2「前にも言ったじゃん、彼女いるって。
彼女に心配かけたくないんだけど」



萌「私と高嗣は何もないんだから
別によくない？」



2「そういうことじゃねーだろ。
俺も…迷惑だし……もうかけてくんな」




ちょっときつい言い方かもしんないけど、

これくらい言わねーとわかんねーよな。




萌「私……知ってるよ。」



2「…なにを？」



萌「高嗣の彼女が誰だか」



2「は？」



…嘘だろ？




萌「……Aさんでしょ？」



2「おまっ、何でそれ…」



萌「……ふふ」



2「…何笑ってんだよ」



萌「あはは、ごめんごめん(笑)
…ただ、本当だったんだーって思って」



2「…どういうこと？」




なんなんだよこいつ……



一体、俺とAのこと

どこまで知ってんの？







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