君の笑顔

28 side ﾆｶ ページ29

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萌「びっくりした…
久しぶりだね…」



2「あぁ…10年ぶりくらい？」



萌「もうそんな経つのか…
高嗣の活躍、ちゃんと見てたよ」




そう言って

慣れた手つきでレジ打ちをする萌花




萌「へ〜高嗣でもこういう曲聴くんだね」



2「そ、れは…
この前 番組で共演したから…
メンバーも絶賛してるし」



萌「そうなんだ〜！
私もすごい好きなんだよね、Aさんの曲」



2「そう…
じゃあ俺行くわ。」



萌「高嗣まって！」



2「なに？」



萌「連絡先教えてくれない？
また久しぶりにみんなで集まろうよ！」



2「あ〜、うん…」




萌花と連絡先を交換し

早々と店を出た




2「ごめんミツ、おまたせ」



Ki「おぅ…」




ミツが通っているサウナへと入る




2「あーやっぱサウナ気持ちいいわ〜！」



Ki「さっきの誰？」



2「いきなりかよ(笑)」



まぁ、聞かれるとは思ったけど。




2「幼なじみ。
ガキの頃からの。」



Ki「え、お前にそんなやついたの？」



2「まぁ最近は
ぜんぜん会ってなかったけどね」



Ki「もしかして元カノ？笑」



2「……」



Ki「え、まさかの図星？笑」



2「別に…もう昔のことだし。」



Ki「ふ〜ん。なんで別れたの？」



2「さぁ？あっちが俺を振ったんだし。
そんなもんでしょ、学生のときの恋愛なんて」



Ki「そっか。」




ミツはそれ以上なにも聞いてこなかった





萌花とは親同士 仲が良くて

俺らもガキの頃から仲が良かった



中学生のときに

なんとなくの流れで付き合った。



まぁ、一緒にいると楽しかったし。



俺も萌花も、たぶんお互い

全部が はじめての相手だったと思う。




でもそのときから

俺はジャニーズだったから、


萌花に構ってる暇なんてなかったし

振られても当然だったけど…




萌「高嗣は…何もわかってない……」



あのとき萌花にそう言われた



あれ以来、

10数年ぶりに萌花と会った



地元の友達とたまに会うときも

萌花はいなかったから

本当に久しぶりに会ったな…




雰囲気ぜんぜん変わってなくて

すぐにわかったわ。



まぁ、今さらどうでもいいんだけどね。



連絡先だって交換したけど、

俺から連絡なんてたぶんしないし。






家へと帰ってきて

買ってきたAのCDを流す






やっぱ良い曲だな。



早くAに会いたいわ。






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