鬼の副長のお悩み。(銀時side) ページ31
大串君が、見た事ないような落ち込みようで訪ねてきた。
どうやら、こっちはこっちで悩んでるらしい。
野郎の恋バナ聞く趣味はねーんだが、Aちゃんっつー美人さんにも会えてそこそこ機嫌が良かった俺は、多串君の恋のお悩みとやらを聞いてやることにした。
銀時「んで?世間の女からモテモテの鬼副長さんは何をそんなに悩む事があるんですかね〜?」
嫌味たっぷりに言ってやるわ。
普段だと、ここら辺で口論になるのが俺達。
でも、なんだか今日は違うらしい。
土方「……世の中の女はちょっと笑いかけてやりゃイチコロだからつまんねーし、悩む必要もねーよ。
…なあ万事屋………お前、一生かけて愛せるような女に出逢った事あるか?」
?!?!?嫌味と共になんかトンデモ発言落としてきたんですけどぉぉぉ!!!!!
志村「えっ?!土方さん、もしかして熱でもあるんですか?!?」
あ、新八にはまだ早い話するかもしれねーな……
銀時「新八、今日はもう上がっていいぞ。今回の依頼はAちゃんも大串君も俺に任せてくれや。新八はAちゃんと妙の為に自宅警備員してろ、いいな?」
志村「えっ…でも………」
銀時「良いから!ほら、さっさと行った行った!!」
文句言いたげな顔の新八を半ば無理やり家の外に出した。
銀時「そんで?なんの話だっけ…?あぁ……一生に一度の大恋愛、だっけか。んー、そーだねぇ……」
本当はそんなのした事もされた事も無かったし、“これからもそんなの無くて、一人寂しく死んでいくのかな〜”とか考えてたんだけどね?
ここまでしおらしい土方君見てたら、銀さんちょっとイタズラしたくなっちゃったんだよねぇ……
銀時「?無いよ。てか、無かったな。ついさっきまで。」
初めてだった。
あんなに放っておけないと感じた
だから銀さん、ちょーっとイタズラ心が芽生えちゃってねぇ。
銀時「今日、初めてその“一生に一度の大恋愛”って奴を体感したよ。Aちゃんのおかげでね( ̄ー ̄)ニヤ」
土方「へー、やっぱそうか………って、はぁぁぁぁ?!?!?」
銀時「えー?なんかこー、ビビッときたんだよねぇ。これが運命って奴?俺、Aちゃんにアタックしようと思ってんだよねぇ。」
これはあながち間違いでもない。あんなに心惹かれる娘に出会ったのは初めてだったからな。
予期しなかった、恋の大三角形。(土方side)→←初登場だよ神楽ちゃん。
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勿忘草は浅葱色を纏う(プロフ) - 迷い猫さん» あぁあ!ありがとうございます!!最近全く更新出来てなかったのに読んでいただけて嬉しいです! (2021年10月10日 13時) (レス) id: be40802470 (このIDを非表示/違反報告)
迷い猫 - 面白いです!頑張って下さい! (2021年10月10日 13時) (レス) @page5 id: 639c61a784 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:勿忘草は浅葱色を纏う | 作成日時:2020年10月9日 0時