真選組にはドSの星のお姫様がいる。

感じた事の無い気持ち。 ページ22

………意味がわからん。





なんで土方さんがお姉ちゃんから私のことを頼まれてるんだ。





確かに私は小さい頃から兄さんと一緒になってヤンチャをしてきた。それは認める。





それを叱るのもお姉ちゃんの役目だった。





私が言うことを聞くのはお姉ちゃんだけだったから。





なのに、なんでお姉ちゃんはその役目を土方さんに任せたの…？





まるで、自分がこの先永くないと予期していたかのように。





分からない。





なんで土方さんはそんなに私を気にかけるのか。





分からない。





なんで土方さんに女として見られていないと気づいて無性に腹が立ったのか。






私は、女扱いされるのは嫌いだ。





嫌いなはずなんだ。





現に、近藤さんに女扱いされるのもはらわた煮えくり返る程嫌いだし、兄さんに女だからと特別扱いされるのも本当は嫌だ。





それなのに。





土方さんが〖お姉ちゃんには普通の女としての幸せを掴んで欲しかった〗と、そう言った時。





私の心の中は何かどす黒いものでいっぱいになった。





私は普通の女として生きる必要などないと思われているのか、と。





私には愛する人を想うことも許されないのか、と。





確かに私は女扱いされるのは嫌いだ。だけど、それは女は弱い生き物だと思われるのが嫌だからで。





確かに私は普通の女よりは若干強いかもしれない。





確かに女だからって舐めんな、と言っているのも私かもしれない。





でも、土方さんにお姉ちゃんの事を言われた時、何故か胸が苦しくなった。





ただの上司で、ただの憧れの人。





決して恋心なんて抱いちゃいない。





それなのに………





この胸の痛みは何なのだろう………

何かお悩みがあれば万事屋へ。→←怒った局長補佐は誰も手をつけられない。(土方side)

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