面食いプリンセス。 ページ24
俺が家に帰ると、中村君が嬉しいのか悲しいのか分からない顔で出迎えてくれた。
なんかあったのか………？
｢ただいま………どした？｣
中｢おかえりなさい………やばい、やばいですって。俺まだ逮捕されたくないですよ………｣
なんかよく分からん。
またAが何かやらかしたんだろうか。
｢まあ、よく分からんけど、とりあえずA今何処に居んの？｣
中｢今は宿題終わっておやつ食べてます………｣
｢ん、そか。わかった。中村君は少しお疲れみたいだし、自分の部屋行ってていいよ。後は俺が何とかするから。｣
中｢ありがとうございます………｣
そう言ってとぼとぼと自室に帰っていく中村君。
さて…………
俺が何とかする、なんて言ってはみたものの。
はっきりいって何がどうしたのか全然わからん！
これはAに直接聞く他ないかな…………
｢Aー、ただいま。今日もいい子にしてたか？｣
『あ！孝宏兄ちゃんおかえりなさい！』
今の段階では特別おかしいと感じるところはないな。
これはもうストレートに聞くしかないか………
｢なぁ……さっき中村君がものすごーく調子悪そうにしてたんだど、なにか知らないか？｣
『？？ゆーきゃん調子悪いの？？さっきまでは全然そんなことなかったけど………あ、私の将来の夢の事話してた！！』
…………なんか嫌な予感。
｢へぇ！それで？Aの将来の夢は何なんだ？｣
『んふふ………シェアハウスの皆のお嫁さんになること!!!』
！？！？！
これは中村君があーなるのも分かる………
かなりの破壊力だもん。
でも………
まず今の日本じゃ一夫多妻制も一妻多夫制も認められてないし、Aがそれくらいの年になる頃には俺達はヨボヨボの爺さんだ。
不可能だって教えてやりたいけど、それでAが悲しむのは嫌だし…………
そりゃ中村君も落ち込むよな……………
『？？孝宏兄ちゃん？？どしたの？？？』
無垢な表情で俺のことを見るAに、俺は何も言ってやれなかった。
続く
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勿忘草は浅葱色を纏う(プロフ) - 夏月さん» はぅぁぁぁぁ!!!ありがとうございますっっ！！！最近大学の課題とかもあって全ての小説に手をつけることが難しくなってたんですが、頑張りたいと思います！友達申請もありがとうございました！ (2020年12月13日 18時) (
レス) id: be40802470 (このIDを非表示/違反報告)
夏月(プロフ) - 更新楽しみにしています！ (2020年12月13日 15時) (レス) id: bc5e063eb3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：勿忘草は浅葱色を纏う | 作成日時：2020年7月6日 0時
