ご先祖様がついてくる【鬼滅の刃】

#46　人攫い ページ46

祖父が亡くなって一ヶ月がたった。

葬式では無様になくことはせず、無機質な人形のように私は葬儀を進めていた。

今日は任務がなくてよかった。

炭治郎は単独任務があり、昨日から蝶屋敷に帰っていない。

善逸は耳がいいから私の悲しい音を拾って毎日花をくれた。

そのたびにベッドの脇の机に置いてある花瓶に花をいけてる。

その花が萎れてきたので変えようと庭に出ていたときだ。


宇髄「ようやく見つけたぜ」


そこには何ヶ月も前に藤の家で会った音柱の宇髄がいた。


宇髄「お前そんな真顔だったか？ま、いいか。ほら行くぞ」

『どこにッ…て！ちょっと！』


宇髄が私の身体を肩に担いだ。


『やめてください！何するんですか！』

縁壱「Aを離せ。嫌がっているのがわからぬのか」

宇髄「【庚】以上になったら来てもらうからなってそう俺と約束しただろ。お前の階級もう【丁】じゃねぇか。そんだけありゃあ」

『人の階級みるなんてやっぱ変 態だ！』

宇髄「誰が変 態だ！このガキ！」

「ひ、人さらいです〜っ！！」


すると蝶屋敷の子たちが私を助けに来てくれた。

だけど宇髄はアオイちゃんを捕まえた。

そしてわあわあしていたら炭治郎が助けに来てくれた。

炭治郎が宇髄に頭突きをしようとしてかわされ宇髄と私は塀の上。

その間、アオイちゃんは救出成功。

あれ？私救出されてない。


宇髄「てめェの鼻くそみたいな頭突きを喰らうと思うか」

炭治郎「Aを放せこの人さらいめ！！」

「そーよそーよ！」

「一体どういうつもりだ！！」

「変 態！！変 態！！」

宇髄「てめーらコラ！！誰に口利いてんだコラ！！俺は上官！！柱だぞこの野郎！！」

炭治郎「お前を柱とは認めない！！むん！！」

宇髄「むんじゃねーよ！！お前が認めないから何なんだよ！？こんの下っぱが！！脳味噌爆発してんのか！？俺は任務で女の隊員が要るからコイツを連れて行くんだよ！！コイツは俺と約束してんだよ！」

『約束したけどこんなやり方ある！？そこは変わらず不器用なんだね！』

宇髄「てめェ！！」

炭治郎「Aの代わりに俺たちが行く」


すると塀の上に善逸と伊之助が来てくれた。


宇髄「あっそォ。じゃあ一緒に来ていただこうかね。ただしコイツも連れてくからな」

『……わかりました…』


塀から降りた宇髄は私を降ろした。


伊之助「で？どこ行くんだオッさん」

宇髄「鬼の棲む"遊郭"だよ」


思わず天を仰ぐしかなかった。

#47　俺は神だ→←#45　重すぎる対価

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す