#2 入学式 ページ2
入学式は終わり、私はこのクラスの担任の話を聞いていた。
聞き終わると各自家に帰り、明日から高校生になって初めての授業が開始される。
鞄を持って『ここで三年間授業を学ぶんだな』と思いながら廊下を歩いていたら目の前に見知った人影が見えた。
『巌勝おじさん!?』
思わず声を張り上げて名前を言うと、巌勝さんは私を見た。
やっぱり巌勝さんだ!
片手にプリントを持ってこちらに来る。
『巌勝さん!あれ?巌勝さんってここの教師なの!?うっそ!?』
巌勝「嘘ではない。現にここの教師だ」
『ほんとだ!巌勝さんがいるってことは、縁壱さんもいるの?』
巌勝「あぁ、いるぞ」
と、話しているとこちらへ早足でやってくる縁壱さん。
私に気づくなり微笑んでくれた。
縁壱「兄上、ここにおられたのですね。A、久しぶりですね」
『お久しぶりです縁壱さん!』
こうして二人が並ぶと本当に似ている。
双子だから似てるのは当たり前か。
縁壱さんの額には私に似た痣が生まれつきある。
昔からその痣のせいで入れ墨だと間違えられることは多々あったけど、今はそんなことない。
巌勝「そうか、Aも16か」
『まだ15だよ!でももう少しで16になるよ』
巌勝「そうか」
『二人とも教師なら、教科って何?』
縁壱「兄上が古典担当で私は現代文担当だ」
『ぶ、文系!?しかも二人とも!』
縁壱「嫌いか?」
『ううん!大好きだよ!』
すると二人の表情が同時にほころんだ。
可愛い。タイミング同時ってまさに双子。
それから二人と話していると驚くべきことに、二人の家が私の家から近いことが判明した。
縁壱「知らなかったのか?」
『知らないよ!初耳だよ!』
巌勝「幼い頃、よく遊びに行っていただろう?」
『ええぇ!?そうだけど…まさかそんな近くに家があるとは思わなかった…』
縁壱「これからは勉強するために来てもいいぞ」
『ほんと!?』
縁壱「いいですよね、兄上?」
巌勝「はっ?!……まぁ、たまになら構わんぞ」
『やったあぁ!!』
入学早々、いいことあり過ぎ。
明日は霰でも降るのかな?
*
少々内容を変更してお届けしております。
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ニケニケ - お久しぶりです。長い間、読むことが出来ず、申し訳ありませんでした。 更新ありがとうございます!お疲れ様です! (2020年7月1日 17時) (レス) id: 570015223c (このIDを非表示/違反報告)
ニケニケ - 返信してくださり有り難う御座います! あと、更新お疲れ様です。 これからも応援させて頂きます! (2020年5月23日 10時) (レス) id: ff2bd55984 (このIDを非表示/違反報告)
名無し61903号(プロフ) - ニケニケさん» コメントありがとうございます。私も継国兄弟推しなのでとても嬉しいです。頑張りますね。 (2020年5月21日 18時) (レス) id: f947700d9f (このIDを非表示/違反報告)
ニケニケ - 更新有り難う御座います! 次の更新も楽しみです! (2020年5月21日 11時) (レス) id: ff2bd55984 (このIDを非表示/違反報告)
ニケニケ - 追伸:私は巌勝(黒死牟)さん推しです! というか、まとめて継国兄弟推しですw (2020年5月19日 23時) (レス) id: ff2bd55984 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:名無し61903号 | 作成日時:2020年3月16日 0時