不老不死の私とホグワーツの物語#3【ハリポタ】 (ページ12)

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#112　確信と辛抱ページ12

ジョージとフレッドがいつも以上に辺りを見渡して何やら話してる。

やっぱ二人もAがいないことが不思議でたまらないんだろう。

ハーマイオニーもだんだん心配しだした。

しかし本人は現れない。

ロン「絶対裏で君を罠にはめようとしてカルカロフとかと手を組んでるんだよ」

ロンはティーカップの底を覗きながらそう言ってきた。

ロン「ハリー、だから君と顔を合わせたくないんだよ」

ハリー「だけど、そんなことして何の意味があるの？」

ロン「自分がボロを出さないために君に近づきたくないんだ」

ハリー「Aはそんなことしない」

ロン「本当にそう言えるの？」

ハリー「確信はないけど…」

ネビルがティーカップを落とした。

割れる音が教室に響いたと思ったら一瞬で消えた。

先生はネビルに怪我はないかと言ってる。

ロン「次の課題まで二週間しかないんだ。君はAのことなんか気にしないで今は課題に集中しないと」

ハリー「う、うん…」

ティーカップの底を僕は見た。

そこには___

〜*〜*〜Aサイド

一日一回、ジュニアはトランクを開けてアラスターの髪を切り、私に薬を投与した。

私の叫び声を外に漏らさないように、アラスターに私がつけてるネクタイで口を縛れと命令した。

トランクの蓋が閉まると、アラスターは少しネクタイをずらして会話ができる程度にしてくれた。

今は何時で、何日なんだろう。

アラスターはホグワーツに来る前からジュニアにトランクに入れられたと聞いた。

実に約十ヶ月だ。

アラスターは約十ヶ月、トランクの中に居るのだ。

ムー「しっかりしろ、きっと助けが来る。それまでの辛抱だ」

『うん…』

だんだん自分の体が衰弱していってることに気がついた。

体を動かそうとする力なんてない。

ただ、床に倒れ伏して呼吸するだけの有機物に私はなっていた。

こんなことになっても私は死なないのか。

自分の不死を呪うのはこれで何度目だろう。

情けないよ。

涙が落ちて、頬を伝った。

それすらも拭えなかった。