サクラヒメは頑張ります！【賢者の石】 (ページ3)

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Episode1．おはよう。ページ3

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耳元で聞こえてきた、ちゅんちゅんという小鳥のさえずりで目が覚めた。

「……、いったぁ……なに……」

節々の痛みを誤魔化しながら、ぐるりとその場で一回りしてみて分かったことは、ここが森らしいということと、今は早朝だということ、それと、＿＿＿＿

「……なんか、小さくない……？」

どこぞの名探偵のように薬でも飲まされたのだろうか、などと馬鹿なことも考えてみるが、それは流石に非現実的すぎるだろうと思い直す。
身長は勿論、もとより高めだった声も更に高くなっている気がする。

「えーーーっと、なにが、あったんだっけ……」

こんな朝っぱらから森の中でぶつぶつと独り言をつぶやく私はどこからどう見ても不審者だろうが、そんなことは気にしていられない。

私は必死に頭を回して、目が覚める前にあったことを思い出す。……そう、そうだ。交通事故に巻き込まれそうだった少年をかばって、彼の代わりに私がトラックに轢かれた。

「えぇ……じゃあなに、ここ……死後の世界？？」

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