サクラヒメは頑張ります！【賢者の石】 (ページ13)

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Episode11．買い物。ページ13

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「……そう、ですか。へぇ……」

この世界の父と母。会ったこともなければ、見たこともない。
そんな父と母が、ヴォルデモート卿の味方だった、と。

「……知らなかったのか」

「ええ。……世間知らずなもので？」

あはは、と笑うと、相手はまた不機嫌そうな顔をする。

「……もういい。そんなことよりも買い物だ。ほら、行くぞ」

どうやら煙突飛行粉(フルーパウダー)をつかうらしい。2巻でハリーが使ってたよね。
じっと眺めていると、セブルスせんせが私に声をかけてくれた。

「ほら、先に行け」

「はぁい。……えーっと……ダイアゴン横丁！」

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＿＿ほんの一瞬、目の前が真っ暗になった。

数秒後、急に人々の喧騒が聞こえてきた。

おそるおそる目を開けると、そこはまさに映画の通り。たくさんの店、たくさんの人。

「……す、っごい……」

ふらりと足が勝手に動く。
自分の頬が紅潮するのがわかった。

「おい」

後ろから腕を引かれる。それによる急な重力移動のせいで倒れそうになったところを、後ろの人に抱きとめられた。

「……もう。急に引っ張らないでくれません？セブルスせんせー」

「お前がふらふらするのが悪い。……ほら、行くぞ」

せんせは私の手を引いて、先へ先へと歩いていく。
11歳と成人男性。その歩幅の差は歴然。

「ちょ、ちょっとまってくださいよおお！？！」

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