彼女が遠慮をする意味【烏野】

我慢する意味１３ ページ14

西谷Side


あの後、やっぱり相澤にはまだ熱があったみたいで、俺達は帰る事になった。


日向「聞けてよかったですね。」

澤村「そうだな。」


相澤が皆と距離をとる理由が分かったからなのか、皆すっきりした顔で帰路についていた。


縁下「西谷。ありがとな。お前が相澤の事分かってたおかげで、俺達色々助けられたわ。」

田中「そうだな！ありがとな、のやっさん！」

西谷「俺は何もしてねぇよ。むしろ、今の今まで見て見ぬふりしてきたようなもんだ。」


俺は４年間、相澤が変わっていくのをただじっと見ていただけだ。

もっと早く声をかけていてやれば、相澤は此処まで引きずってくることもなかったのに。

俺にとっては、後悔しかなかった。


菅原「まぁまぁ、そんなに自分追い詰めんなよ。」

西谷「俺は！相澤の事いつでも助けられたんだ。それなのに、今までなにも！！」

菅原「確かに、時間はかかったかもしれない。でも、今助けられたんだ。それで良いと思うよ。」

影山「俺達も今回の事で相澤先輩の事知れたし、逆に今でよかったって言うか、なんていうか…」

月島「王様に同意するのは嫌だけど、僕も同じです。」

西谷「お前ら…。」


俺、何うじうじしてんだろ。

こいつらの言う通り、今助けられたから良いじゃねぇか！

相澤がすっきりした顔してたんだ。それでいいじゃねぇか。


東峰「皆もこう言ってるんだし、西谷が全部背負わなくてもいいと俺は思うよ。」

西谷「うす。」

東峰「相澤もそうだけど、重い物は皆で背負えばいいんだ。俺達は仲間なんだから。」

西谷「うす！！すんません！」


相澤の重いもんも、俺達が一緒に背負ってやるんだ。


山口「明日、相澤先輩来ますかね？」

西谷「来なかったらまたお見舞い行ってやろうぜ！」

澤村「そうだな。」

清水「大丈夫だと思う。風邪が直ればAちゃんは来るよ。」

谷地「私もそう思います。だって、Aさん、凄くすっきりした顔してました。」


明日、相澤が学校来たらいつもよりでけぇ声でおはようって言ってやろう。

そう思った。

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