我慢をする意味12 ページ13
貴方Side
貴方「はい。話した。ねぇ、これで満足でしょ?お願いだからもう帰って。」
話し終わった私は、皆の顔を見ることが出来なかった。
皆の口から出てくる言葉が怖かった。
だから、だから早く帰ってほしい。そう思って、強めの口調でそう言った。
でも、皆は帰らなかった。それどころか…
清水「つらかったね。」
貴方「同情なんか要りません!早く帰ってください!!」
清水「同情なんかじゃないよ。」
貴方「な、何で私を責めないんですか!?どう考えても自業自得でしょ!」
友達が離れて行ったのは私のあの性格のせい。分かってる。
だから、つらかったね。そういって抱きしめてくれる潔子さんの事を信用できなかった。
菅原「確かに相澤に悪い所はあった。でも、それだけで離れて行く友達なんて俺はおかしいと思う。」
日向「俺も!俺もそう思います。本当の友達なら、それ注意してそれで終わりだと思うから。」
東峰「そのことで喧嘩してたとしても、それで離れて行っちゃうのは友達じゃない。と思う。」
皆の目は、私をまっすぐ見据えていた。
貴方「なん、なんで?何でそんな事言うの?最低だって言ってくれたら私だって、楽なのに。」
そうすれば、昔の私が悪かったって言えるのに。
今まで通りでいられるのに。
私が悪いんだってことで、全てを終わらせられるのに。
西谷「全部相澤が悪いわけじゃねぇよ。」
貴方「やめてよ…やめてよ!私が悪いんだよ!そうじゃなかったら、私、私どうすればいいか分からない!」
西谷「相澤は、全部自分が悪いって言って自分を守ってるだけだ!!」
貴方「ッ!だって、だって!そうしてないと怖いんだもん!苦しいんだもん!」
西谷「もっと俺達に頼れよ!そうすればその怖さや苦しさ、俺らが取り除いてやれる!」
西谷は私の手を強く握って、私の目をまっすぐ見てそう言った。
澤村「相澤。もっと頼っても大丈夫なんだぞ。俺達は、仲間だろ?」
田中「そうだぞ!俺達は仲間だ!苦しいなら苦しいって言え!いつだって受け止めてやる。」
みんな、笑っている。
私はいつの間にか、涙を流していた。
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はるちゃ(プロフ) - 桜朱さん» 今からでも考えて行動したら仲良くしている友人とも同じようなことが起きずに残りの高校生活も楽しめると思いました! (2019年1月2日 23時) (レス) id: 90ad3ef0d9 (このIDを非表示/違反報告)
桜朱(プロフ) - はるちゃさん» そんな偶然があるんですね…。友達の在り方って考えだしたらきりがないと思うし、難しいと思います。でも、一番は相手を思って行動することだと思います! (2019年1月2日 17時) (レス) id: aff2664059 (このIDを非表示/違反報告)
はるちゃ(プロフ) - ミンティアパニーニ味さん» え、本当ですか?!有難うございます!(?)実際に去年の10月に起こってしまったことでした。もっと早くであってればよかったのと思いましたよ (2019年1月2日 13時) (レス) id: 90ad3ef0d9 (このIDを非表示/違反報告)
ミンティアパニーニ味 - はるちゃさん» 泣いた(突然)それ良いわ…アンタここで作者デビューできるわ… (2019年1月1日 22時) (レス) id: 7163f6fc3f (このIDを非表示/違反報告)
はるちゃ(プロフ) - 続きになりますが、この小説を読んで本当の友人とは何か、友人の在り方?を気づかされた気がします!とてもよかったです。これから社会人になる身ですがもっと考えて行動しようと思わされました! (2019年1月1日 20時) (レス) id: 90ad3ef0d9 (このIDを非表示/違反報告)
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