三ツ谷隆が恋する無気力男子

第7話 ページ9

三ツ谷side



俺の体操着を着るAに、思わずドキドキする


1年前着ていた体操着だが、Aには
大きいのか、



そでから腕は見えないし、
ブカブカで肩が見えそうで、

それもちっとも気にしない様子のAが
本当にかわいく思えた




体育がだるいとぶつぶつ文句を言いながらAと一緒に
グラウンドに出る







すると突然、くいっと
袖を誰かに引っ張られる


「？」




『みつやぁ』





Aだ



萌え袖になっている小さな手に袖を引っ張られて、
上目遣いで名前を呼ばれる



あまりの破壊力に、
心臓が


ドキーーｯ！！と飛び跳ねて、
声が漏れそうになった






『やっぱ俺体育やだー

せんせーに体調悪くなったから見学してるって言っといてー』




「はあ？


せっかく着替えてここまできたんならたった1時間くらい我慢して頑張れよ」




えーーーだの


そのたった1時間が俺には長いんだよなーー

だのぶつぶつ文句を言っている




「文句言ってねーで行くぞー」


と無理矢理先生とクラスメイト達が集まる方に
Aを引っ張る






『わーー三ツ谷のおにー』

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