三ツ谷隆が恋する無気力男子

第48話 ページ50

トイレの個室で2人で上だけ服を脱ぎ、
タオルで水を拭く

『なんか個室に2人で入ってると、いけないこと
してるみたいだね』
「！？、そ、そいうこと本人に言うんじゃねえよ、！
金持ってなくてタオル一枚しか買えなかったんだし、だからと言って個室にも入んないで
堂々と上裸になって誰か入ってきてもまずいだろ」


確かにそうだけど

そんな筋肉質な三ツ谷の体が目の前にあると
こっちがドキドキする

それに今の三ツ谷は髪や首筋に水が垂れてて、
良い具合にえrい。水も滴る良い男ってやつ？
なんで手芸部なのにそんなに腹筋割れてるの？
俺の体が可哀想じゃん

水が吸収して服に張り付いていた下着が心地悪くて脱いでみるが、やっぱり三ツ谷の前に俺の体があると、
男として情けない気持ちになる

「・・・・、Aっ、」
タオルで背中を拭いていると、
三ツ谷に名前を呼ばれる

三ツ谷の顔が近づいてきて、
ぽけっとしてると、あっという間に三ツ谷の顔が
俺の首筋に埋まり、まだ拭き取れていない海水を
ぺろっと舐められる


『っちょ、！ぇっ！？ちょっと待っ・・・！』

感じたことの無いくすぐったさに、
自分でも信じられないほど恥ずかしい声が漏れる

すると、今度はチクッとした痛みが首筋を襲った

『っ！？、っいッ・・・！』

「っわ、わるい、・・・！
・・・つい、Aが・・・色っぽかったから・・・」


やっと三ツ谷が首筋から離れたと思ったら、
三ツ谷は焦ったように俺に謝った

『っいいけど、、いやよくないんだけど、！
その・・・普通、順番、違くない？』

「っえ！？」

さっきの首筋に感じた痛みは確かにキスマだろうが、
普通、ちゅーもしてないのにキスマつける？



『普通さ

ちゅーが先じゃない？』



「！！していいってこと！？」

『・・・・分かれよばか』



自分で言っといて恥ずかしくなった

抵抗する間もなく三ツ谷に優しく抱きしめられ、
唇を重ねられる

『っん・・・っ、三ツ谷』

お互い上半身に何も服をまとっていない状態で、
直に三ツ谷の腹筋や心音を感じて、頭が爆発しそうな程に
ドキドキする


『三ツ谷におれのふぁーすときす、とられちゃった』

嬉しいような、恥ずかしいような

唇が離れた三ツ谷にそう言って微笑むと、
三ツ谷はより一層の興奮したように
また俺の唇に噛み付いた





「A、かわいい」










❯❯❯❯【三ツ谷隆が恋する無気力男子2】へ続く

この小説の続きへ→←第47話

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す