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私の座る机の前に立ち膝をして、私と向かい合う状態で机に腕を置く柊生さんの方へ体を伸ばし、そっと柊生さんの頰にキスをした 。
「 え..... 」
私からキスなんて滅多にしないから、驚いてる様子の柊生さん 。
『 ........ すき 』
口に出したくなるほど、柊生さんを好きって気持ちが溢れた 。
「 ....... さすがに反則 」
柊生さんはそう呟いたかと思えば、私の手を引き教室の角に追いやられる 。
所謂 、壁ドン状態 。
「 言っとくけど 、俺の方がお前のこと好き 」
そう言ったかと思えば、熱く唇を重ねられる 。
何度も何度も角度を変えて落ちてくる唇に、吸い込まれるような感覚 。
委ねた唇は柊生さんによって開かれ 、舌を絡ませられる 。
『 とい、さ、....っ 、 くるし...、 』
やっとキスをやめた柊生さん 。
息を整えながら見上げると、柊生さんは自分の頭をわしゃわしゃとした 。
「 あー、もう、... 好きすぎてやばい 」
『 ..... 柊生さ 「 今すぐお前のことめちゃめちゃにしたい 」
自分でも顔が熱くなるのが分かる 。
「 でも柊生くんいい子だから、Aが卒業するまで待つって決めてる 」
自分のことをくん付けで呼んで、幼稚園児みたいに言う柊生さん 。
私のことを1番に考えてくれるのが、すごく嬉しかった 。
『 大事にしてくれてありがとう 』
「 大事だもん 」
『 へへ、嬉しい 』
「 可愛い 」
『 とーい 』
「 へ? 」
『 ..... 柊生 』
「 いま、初めて呼び捨て... 」
『 なんか呼びたくなったから 』
「 もっと呼んで!てかもう呼び捨てでいいじゃん!」
『 もう無理ですー 』
「 なんでよ!ねえ! 」
『 もう、ごちゃごちゃうるさい!
私着替えてくるので、どっかご飯でも食べに行きましょ? 』
「 着替えなくていいよーメイドさんのまま行こうよー 」
『 バカ言わないでください 』
「 ちぇ、じゃあ待ってる 」
『 はい、じゃあ行ってきます 』
着替えに向かう私にヒラヒラと手を振る柊生さん 。
今日 柊生さんが来てくれて良かったなぁ 。
まさか高校行事の思い出が柊生さんとの思い出になるとは思ってなかったけど、
すごく嬉しくて、甘酸っぱいような日だった 。
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ねるねる(プロフ) - は。さん» 読んでいただきありがとうございますっ。更新遅くてごめんなさい(><)必ず更新するので是非お待ちしていてくださいっ。 (2018年7月16日 22時) (レス) id: 55e0633416 (このIDを非表示/違反報告)
は。(プロフ) - 続き待ってます!!! (2018年7月16日 0時) (レス) id: 8032a06ae2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ねるねる | 作成日時:2017年3月25日 22時