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そして文化祭当日 。
『 い、いらっしゃいませ 』
わんさかと来てくれるお客さんに 、ぎこちなく挨拶をする 。
なんでクラスの子が私にメイドをやらせたのか分からないけど、
こんな格好で、しかも人見知りな私が お客さんを接客するのはなかなか酷だ 。
『 注文はお決まりですか? 』
「 お姉さん可愛いっすね! 」
「 めっちゃ可愛い!猫耳似合いすぎ! 」
「 彼氏いるー? 」
チャラそうな3人組の男の人にすごく絡まれる 。
メイド服着てる宿命か 、と思い 、適当に流してその場を離れる私 。
そして接客をしてから1時間ほど経ち、
「 Aちゃん休憩入っていいよ〜 」
と、クラスの子に言われ 、休憩に入ることになった 。
一緒に文化祭を回る友達もいないし、とりあえず空き教室で暇をつぶしていた 。
すると、柊生さんから一本の電話がかかってきた 。
『 もしもし 』
「 もしもしA ? 今どこ? 」
『 え、ほんとに来たんですか? 』
「 あたりまえ〜
大丈夫だよ 、軽く変装したし、今のとこ全然バレてないし 」
『 そんなこと言ったって ... 』
「 それより、今どこ? 」
『 .. 三階の空き教室 』
「 待ってろ 」
そう言って切られた 。
そしてものの数分もしないうちにガラガラっと教室のドアが開いた 。
「 みーっけ 」
『 ... ここ、生徒以外立ち入り禁止ですよ 』
「 誰も人いなかったし、余裕のよっちゃん 」
『 まあ、たしかにここは誰も来ないけど .. 』
「 ってか 、
...... 想像以上に可愛すぎ 」
ぼそっと呟き 、片手で顔を覆う柊生さん 。
耳がほんのり赤い気がする 。
すると、私の方に歩いて来て 、
「 とりあえず 、 チューな 」
そう言って 、席に座る私の机を挟んで正面に来て、軽く触れるくらいのキスをされる 。
そしてじーっと見つめられると、さすがに照れる私 。
「 髪 、こんな可愛く巻いちゃってさ 」
そう言って私の髪をいじる柊生さん 。
『 あぁ、これはクラスの子にされて、』
「 みんなが惚れちゃうじゃん 」
口をとがらせてる柊生さん 。
『 ..... 柊生さん 、嫉妬してますか? 』
ストレートに聞きすぎたかな
「 .... そんなん、嫉妬するに決まってんじゃん 」
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ねるねる(プロフ) - は。さん» 読んでいただきありがとうございますっ。更新遅くてごめんなさい(><)必ず更新するので是非お待ちしていてくださいっ。 (2018年7月16日 22時) (レス) id: 55e0633416 (このIDを非表示/違反報告)
は。(プロフ) - 続き待ってます!!! (2018年7月16日 0時) (レス) id: 8032a06ae2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ねるねる | 作成日時:2017年3月25日 22時