検索窓
今日:2 hit、昨日:1 hit、合計:35,279 hit

- 21 - ページ21

.







「 連れ去るには






許可が必要だな 」







そう言われて、柊生さんに連れてこられたのは私の家 。







玄関の前で立ち尽くす私たち 。









「 A 」









ずっと俯いて地面だけ見てた私は、名前を呼ばれて顔を上げる 。








柊生さんを見ると、柊生さんは真剣な目で私を見つめる 。








「 お母さんに、しっかり自分の気持ち伝えてきな 」




『 ....





むりだよ .. 』







小さい時から、自分の気持ちをしっかり伝えたことがないから、




伝え方が 、わからない 。







「 上手じゃなくて良いんだよ



ただ自分が思うこと、言葉で言えばいいんだよ 」




『 .......... 』








自分が思うこと 、言葉で 。





心の中で繰り返す 。









「 大丈夫だよ



その結果がどうであれ 、俺はずっとここにいる 」






「 ひとりじゃないよ 」








柊生さんの言葉が 、深く、深く、心に浸透していく 。








前に 、進めるような気がした 。





てゆうか 、前に 、進みたい 。








『 柊生さん 、



私 、がんばるっ 』






そう言うと 柊生さんは 八重歯を見せてはにかんだ 。







「 がんばれ 、A 」







そう言って背中を押してくれた柊生さんを後にして、私は玄関のドアを開けた 。






.

- 22 -→←- 20 -



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (60 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
245人がお気に入り
設定タグ:DISH// , 橘柊生 , 超特急   
作品ジャンル:恋愛
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

ねるねる(プロフ) - は。さん» 読んでいただきありがとうございますっ。更新遅くてごめんなさい(><)必ず更新するので是非お待ちしていてくださいっ。 (2018年7月16日 22時) (レス) id: 55e0633416 (このIDを非表示/違反報告)
は。(プロフ) - 続き待ってます!!! (2018年7月16日 0時) (レス) id: 8032a06ae2 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:ねるねる | 作成日時:2017年3月25日 22時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。