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42太宰side ページ19

美咲ちゃんが乱歩さんの元に行ったあと、敦くんと話していた



敦「凄かったですね!乱歩さん!まさか、全部当てちゃうなんて!異能力超推理、凄かったです」



太「私も半分位はわかったかな?」


敦「なにがです?」


太「だからさっきの事件だよ。乱歩さんがどうやって推理したか。」


敦「だってそれは異能力によって瞬時に分かるって…」



太「ああ、君はまだ知らなかったか。実はね、乱歩さんは異能力者じゃないのだよ。」


敦「はい!?」




太「乱歩さんはなんの異能力も持っていない一般人なのだよ。本人は異能力を使っているつもりらしいけどね。それにああ見えて乱歩さんは26歳だよ」


敦「えっ」



太「探偵社が乱歩さんを敬うのは、超推理が異能力じゃないと知っているからだ。私も話には聞いていたけど今日はっきりと思い知らされた」




敦「じゃあ、どうやって?」



太「だからあれは、純粋に推理だ。」





敦「そんな、、、だってあんなに短い時間で犯人を当てたんですよ?そんなことがただの推理で可能ですか?」




太「あぁ、それなら私にもわかったよ。多分美咲ちゃんも。」



太「あの杉本巡査、言ってたよね?偽装のために、遺骸に2発も打つなんて。っててでも、3発打たれている死体を見たら、誰だって3発同時に撃たれたって思うよ。つまり彼は、1発で被害者が死んでいたことを知っていたのだよ。解剖がまだなのにそれを知っているのは?」




敦「犯人だけ、、でも、犯行時間を当てましたよね?昨日の早朝って」



太「それはね、遺体の損傷が少なかったから川を流れたのは長くて一日、昨日は火曜、平日だ。なのに遺体はけしょうもしていなかった。激務の刑事さんで平日に化粧をしていないとなると死んだのは早朝。」



敦「そうか、、、ほかの犯行現場とか、銃で脅したとかはどうやって!?」


太「そこまではお手上げだよ。乱歩さんの目は私より多くの手がかりを捉えているだろうし?」



敦「そうですね。彼女の最後の言葉も当てちゃうくらいですし…」




太「あぁ、あれはね。…」



彼女には交際相手がいた。彼女の腕の時計。海外のブランドもの。独り身がそんなの自分用に買う品じゃない。そして、杉本巡査にも同じものがついていた。早朝の呼び出しに、化粧もなしに駆けつける。
杉本巡査と彼女は恋人同士だった
だから彼は、彼女の顔を蹴って砕くことが出来なかった




作者
文字数やばいんで次行きます

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作者名:チョココロネ x他1人 | 作成日時:2018年10月22日 19時

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