東卍だろうが何だろうが鉄骨娘はひるまない

ガラケー ページ8

「うるさいわね！耳に響くでしょうが！」

『え、ごめん！』

この感覚も久しぶりに感じる

どうやら想定していたより見知らぬ環境をストレスに思っていたらしい

『お前、大丈夫なのか？何か異常は？』

ここで対話相手が変わった

伏黒は相変わらずらしい

「今のところは問題なし。まぁちょっとめんどくさそうなところに飛ばされたみたいだけど・・・」

『野薔薇別世界に飛ばされたんだって？ウケるね！なかなか派手なことになってんじゃん』
「何もウケないわよ。さっさと私が元のところに戻る手段探しなさいよ」

『えー、そのつもりで電話したんだけど？』

五条の言葉にピクリと眉が上がった
そのつもりということは昨日の今日でもう面倒な世界とはおさらばというわけか？

さすが最強というだけあるということか
認めたくはないが仕事は速いらしい

認めたくはないが。決して

『なんか野薔薇を別世界に飛ばしたっていう呪霊、そっちの世界に逃げたみたいなんだよね。その呪霊祓えば戻ってこれるよ』

思わずゲッと口から声がこぼれた
それってつまりこのひっろいどこにいるかもわからない呪霊を探さなければならないというわけか


・・・・・絶対時間がかかる奴じゃないの！


「噓でしょ！？それまでの生活費はどうすればいいのよ？そんな長々と移住できるほど手持ちはないわよ！だいたいもっと早く連絡できなかっったわけ！？」

自分でも理不尽なことを言っている自覚はあるわけだが、これくらいの愚痴は許されるはずだ

想定していたより結構大事らしいし

『え〜、これでもはやいほうだよ？まだあれから一時間(・・・)しかたってないんだから』

「・・・・え？」

不幸中の幸い→←連絡手段

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す