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釘崎野薔薇 ページ6

「お前、名前は?」
「は、花垣、武道・・・」
「そっか、たけみっち」
「え?」
「たけみっち。今日から俺のダチ、な」


青春ドラマにありそうなやり取りをぼんやり眺める

青春するのは良いことだがあまりにもこの場には合わないやり取りだと思う

青春やってると思ったら方向転換してったし
気まぐれな奴だ
予想外の連発に逆に心が落ち着いてきた

なんかこのクソみたいな空気は収まりつつあるしさっさとお暇しようと思ったところで何やら後ろからバキ、バキ、と音が聞こえた

何の音かと後ろを振り返る

「あーーーーーーー!!ちょっとあんた!何そいつボコってんのよ!そいつを最初にボコるのは私って決めてたのよ!」

赤く腫れあがった将貴の顔にはもう自分が殴って跡を残せるような面積はなかった

「そいつが顔の原型なくなるまでうんたらかんたらって言ってたから最初の一発は顔面って決めてたのよ!せめてあんたはみぞおち位にしときなさいよ!」

冷めていた熱が再発した

私が奴を放置するのは良いが、最初殴るはずだった相手が他人に殴られるのは気に入らない

「あ、そういえばあんたの名前はまだ聞いてなかったね。お前、名前は?」

そう言った野郎は最後に将貴の顔を踏みつけた

「何よ偉そうに。名前を聞くときはまず自分が名乗るって親に教わらなかったわけ?」

「おいテメェ、誰に口きいてると思ってんだ」

口を挟んできたのはドラケンこと龍宮寺堅。
普通の女子はこの体格でこの顔でねめつけられれば即座に逃げ出すのだが、残念ながら釘崎は普通とはかけ離れていた


「知らねーよ。今日顔を合わせたんだから当たり前だろ。こちとら不快なもん見せられてその元凶を叩けなくてイライラしてんだよ」

「あ?」
「あ?」

無言で睨みあい続ける釘崎と龍宮寺に周囲の人間は冷や汗が止まらない
花垣に至っては腰を抜かしたままだ

重苦しい空気が広がるのに対し、あまりにもその空気に来合わない吹き出すような声がすぐそばで聞こえた

「あっははは!アンタほんとおもしれえな!今日からお前も俺のダチ、な。
あ、そういえば俺は佐野万次郎」

「なんで私がお前のダチってことになってんのよ」

もういい加減怒る気も失せてきた
今日顔を合わせたばかりの野郎とお友達になる気はさらさらないが、向こうは名乗ったことだし、一応こちらもなのっとくことにする

「釘崎野薔薇。よく覚えておくことね」

「なんでそんな偉そうなんだよ」
「うるせぇデカブツ」

「あ?」
「あ?」

連絡手段→←デカブツとチビ



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ももん - やっば!野薔薇ちゃんめっちゃイケメンそしてクロスオーバー増えろー続き楽しみにしてます!! (2021年9月20日 1時) (レス) id: 235b182826 (このIDを非表示/違反報告)
澪奈(プロフ) - 更新待ってました!このお話すごく好きです!野薔薇ちゃんがかっこいい…。続きも楽しみにしてます! (2021年9月19日 12時) (レス) id: 48c427dff0 (このIDを非表示/違反報告)
名無し48535号(プロフ) - 更新ありがとうございます!!めちゃめちゃ待ってました! (2021年8月27日 22時) (レス) id: c71c83be9f (このIDを非表示/違反報告)
まい - 更新待ってましまた!!!ありがとうございます!続き気になるー! (2021年8月27日 18時) (レス) id: d97db629db (このIDを非表示/違反報告)
トムジェリ(プロフ) - 続きがものすごく気になります!!更新頑張ってください!!! (2021年8月26日 1時) (レス) id: cc774e2595 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:まお | 作成日時:2021年7月9日 21時

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