長すぎたﾌﾟﾛﾛｰｸﾞ［恋］ (ページ10)

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．ページ10

人としても、ジャニーズとしても

ありえない言葉が聞こえた

「冗談キツイです」

目黒「本気ですけど」

いやいやいやいや...

一旦落ち着こう。これはあれだな

ドッキリとかいうやつでしょ

実はどっかに隠しカメラが...

目黒「何してんの」

会話を放棄し、辺りをキョロキョロとしていると

顔を蓮さんに覗き込まれた。

「...ドッキリ？」

目黒「だから本気だって言ってるじゃん」

私はやっとわかった。

この人正気じゃない！！！！

「ふざけないでください！そんなの出来ません！」

彼を思いっきり突き放して

咄嗟にここから出ようと思ったけど

玄関のところで阻止されてしまった。

目黒「こんな時間にどこ行く気？」

「どこだっていいじゃないですか！とりあえずここから離れ...ッ！」

まだ言い終わってもいないのに

今度は口がキスで塞がれる。

嘘、でしょ...

私キスされてるの？

口が開いてたせいで簡単に舌が入ってくる

「やめ、...」

なにこれ、こんな激しいの初めて...。

どんなに彼の胸を叩いてもビクともしない

それどころかますます深くなるキスについていけず

力が抜け始めてしまった

もう立ってられない...

それに気づいたのか彼は私を抱き上げ、

キスをしたままリビングに戻る

もう抵抗する力もない私はされるがままだ。

ソファーに寝かされ、

口だけだったキスは、頬、耳、首筋、鎖骨へと

どんどん移動していく。

恋愛が苦手な私に

深い関係になったことのある人なんてもちろん居ない

だから、正直こういうのは全部初めてだ

こんな状況なのに、このまま私の知らない世界を

見てみたいなんて一瞬でも思ってしまう...

いつの間にか私のシャツに手を入れていた蓮さん

目黒「優しくするから」

あんな濃厚なキスをされた後じゃ

まともに考えることすら出来なかった私は

そのまま彼に身を委ねてしまった。

一度超えた一線は取り戻すことはできない

恋愛経験も浅い私にとってこの条件は

かなりハードで未知な世界だった...

この際どうにでもなれ、と思って

勢い任せで条件を受け入れた。