バイト少女……只者じゃない……３【WT】

第127話　過去編 ページ37

―4年前―


…今日はなんか嫌な予感がするな…


…何…これ？

万「…零華？」

幸「…零華…どうかした？」


『…何か来る…何か…怖いのが…』

「！！」


幸「…零華…今すぐ優のところに行くわよ」

え？

『…どうして？』

幸「…いいから…ね？」


『……うん』


…そうだ…あの日は…嫌な予感がして…


―――

優「…幸さん…本当に行くんですか？」

幸「…ええ…間違いなくここへ向かっているんだもの…私がどうにかする」

万「…僕のせいだ…すまない……一緒に行くよ…幸」


…お母さん？お父さん？

『…何処に行くの？』


幸「…とっても危ないところ…だから…零華は優と一緒に逃げるの」

『……お母さん達は？帰ってくる？』

幸「……ええ…もちろんよ！」(*^^*)

…お母さんは約束は絶対守る人だった…


ｷﾞｭｯ
幸「…大好きだよ…零華」

ｷﾞｭｯ
万「…生まれてきてくれて…ありがとう」


…遠くに行ってしまう感じがした…


優「…零華ちゃん…行こう」


…待って…お母さん達が…居なくなっちゃう！


―夜―


…お母さん達は…帰ってこなかった…

…眠れない…

剣「…優」

…勝さん？

優「…！…幸さん達は？」


剣「……二人は……死んだ」

……え…

優「…そんな……まさか…アフトクラトルが？」


アフト…クラトル…？

剣「…分からない…だが…零華のトリオンを狙っていたことは事実だろう…これを残して亡くなったからな」


…あれは…指輪と…ネックレス？


優「これは…黒(ブラック)…トリガー……」


黒…トリガー？


優「…どうするんですか…勝さん…イリニスティスの王族の生き残りだなんて知られたら…零華ちゃんは…」

剣「…大丈夫だ…零華には母トリガーもある…冠トリガーもついている…」


…勝さん達が…何を話しているのか…分からない……


でも…お母さん達は…私のせいで…亡くなったって…こと？


『…私のせいなの…？』

剣「零華！？」

『…私のせいで…お母さんと…お父さんは……死んだの？』


剣「…違う…零華のせいじゃない」

優「そうよ！零華ちゃんのせいじゃないわ！」


『…でも…でも……！』

私が…居なければ……私が……もっと強ければ……


私が…

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