標的 46 「憎々しげな瞳」 ページ49
あーあ…視線が痛いなぁ、リボーン君からのは特に。
人を殺せそうなほど刺々しい(とげとげしい)、本当に刺さりそうな視線だ。
瞳が思いっきり「なぜそんなことを知っている」って訴えかけてくるよ。
僕は常に浮かべる笑みを深め、肩を竦めてみせた。
おどけたような感じを漂わせ、片手をヒラヒラと振りながら話し出す。
「視線がキツイよ、皆？」
少し笑い混じりに言えば、苛立ったようにリボーン君から睨まれ、銃を突きつけられた。
ふふ…全く、怖いじゃないか。
少しずつ高鳴ってくる鼓動の音と、膨れ上がる高揚感に僕は自分の異常性を確認した。
＿＿＿なんだかなぁ…もしかしたら命の危機だっていうのに、今が楽しくてしょうがない。
この警戒されて睨まれてる状況が滑稽で笑えるだなんてね？
僕ってこんなに変な人だったっけ。
今すぐにでも笑い出したい衝動に襲われるが、流石に自重して小さく笑うにとどめた。
それでも人を射殺さんとばかりの目は変わっていないし、むしろ酷くなったが。
急に殺伐としたボンゴレの雰囲気に、影武者が僅かに眉をよせ、何かを考えるように此方を見据えた。
沢田は急展開についていけないようで、「え？えぇ？」と視線を彷徨わせ戸惑った表情のままで此方を見ている。
「答えろ、神無月。なぜお前がそんなことを知っている？」
銃を突きつけたまま、厳しい目で威圧感たっぷりにリボーン君は僕を問いただす。
その瞳に映るは、あの時…僕が膝から崩れ落ちた時に浮かべていたものと同じ、疑問。
まぁ、あの時は疑問七割、警戒三割で、今は疑問二割、警戒八割だろうし、正確には警戒、何だろうけど。
「嫌だな、僕は知らないよ。わかったのさ」
まるで歌うように、言葉遊びを楽しむ無垢な子供のように言葉を紡げば、リボーン君の眉間にしわが寄った。
「…どういう意味だ」
……ふふふ、興味を引けたようで結構。
「そのままだよ。僕は知っていたんじゃない、気づいたんだ…沢田のようにね」
「え、俺！？」
…ついていけない会話に自分の名前が出てきたら、普通驚くよね。
そんなこと分かっているのに、些細なことで…もう笑い出しそうだ。
「そう、君だよ沢田。
まぁ尤も、僕が気づいたのは目を瞑る動作と遠回しな忠告。
そして今気づいたものもいれるなら、憎々しげな瞳だね」
「「！！」」
「僕が何か？それとも、本物の六道へかな」
「そうだ…六道は…あいつは、俺の全てを奪った男だ＿＿＿」
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卯月玲(プロフ) - 桃花さん» ご指摘ありがとうございますm(__)m 序章のところであってますかね？訂正させて頂きました！ (2015年5月30日 20時) (
レス) id: 4d479d3483 (このIDを非表示/違反報告)
桃花 - 卯月玲さん初めまして並森じゃなく並盛中です。 (2015年5月29日 18時) (レス) id: 79ce4fa6c1 (このIDを非表示/違反報告)
卯月玲(プロフ) - シンク王子さん» ありがとうございます！ 週に一回のペースなので、これからはもっと増やしていきたいです(笑) 今日も今日とて亀更新ですが頑張ります！ (2015年3月7日 14時) (レス) id: f3435855f3 (このIDを非表示/違反報告)
卯月玲(プロフ) - 雀さん» ありがとうございます！ そう言って頂けると嬉しいです…！ 今日も今日とて亀更新ですが頑張ります(笑) (2015年3月7日 14時) (レス) id: f3435855f3 (このIDを非表示/違反報告)
卯月玲(プロフ) - 爽猫さん» ありがとうございます！ 今日も今日とて亀更新ですが頑張ります！(笑) (2015年3月7日 14時) (レス) id: f3435855f3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：砂月遊 x他1人 | 作成日時：2014年6月18日 22時
