標的 31 「覆われた片目」 ページ34
引き続き〜沢田視点〜
真っ直ぐに告げられた感謝の言葉に俺はつい照れてしまう。
頬をかいて、へらりと笑みを浮かべた。
「え、あ、いやぁ……」
「きっと、選りすぐりの強いお仲間が一緒なんですね」
その人が好さそうな笑みと物腰の柔らかな口調に
「いえ、女の人とか、赤ん坊とかもいたりするんですけど…」
と、言わなくてもいいようなことも話してしまう。
あぁ、ヤバい、こんなところに赤ん坊って、絶対怪しまれる…！
「赤ん坊！？ こんな危険なところに？」
ほら、やっぱり言われたー！
「まぁ、アイツは例外っていうか…」
あははー、と誤魔化すように笑いながら、リボーンについて話す。
例外…って改めて言うとやっぱそうだよなぁ。
アイツ赤ん坊なのに日本語普通に話してるし、立ってるし、銃持ってるし。
「へぇ…戦うと、すごく強いとか？」
「ま、まさかぁ。 赤ん坊が戦う訳ないじゃないですか」
…いや、実際に戦ってくれたら、どんなにいいかと思うんですけどね。
リボーンは何だかんだ戦うことは今までしていないけれど。
「…じゃあ、間接的に何かするんですね」
「いや、詳しくは言えないんですけど…」
「＿＿＿なぜ？」
「え……」
うわぁマズいよ！まさかこの人にマフィア関係の話をするわけにはいかないし…！
えーと、とにかく何か、誤魔化せる話題…！
「…っあ、そうだ！ 雲雀さんっていう並中生がここに＿＿＿」
「＿＿＿今質問しているのは僕です」
「え…！？」
遮られた言葉に驚いて見上げれば、彼は少しこちらに近づいてきた。
静かに俺を見つめて…。
「…間接的に、何をするんです？」
そういった彼の下ろされていた髪が横に流れて、露わになった片方の瞳に、思わず俺は畏怖する。
＿＿＿っあ、目が…！
一歩一歩近づいてくる彼に動揺し、咄嗟に出たのはリボーン達、はぐれてしまった人のこと。
「＿＿＿そうだ、はぐれちゃったんで、皆の所に戻らなくちゃ！
友達とまた来ます！ じゃあまた！」
そう言い切るや否や、俺は無我夢中で体を反転させると、彼から距離を取るのだった。
＿＿＿後ろのやり取りに気づかずに。
「やはり、あの赤ん坊アルコバレーノ。
＿＿＿イタリア語で虹を意味する、マフィア界最強の七人の赤ん坊」
「あの赤ん坊がアルコバレーノなら、何か手の中を隠しているはず。
ボンゴレ十代目に手をかけるのは、それを解明してからにしましょう。 クフフフフ…」
…笑い声が響いた。
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卯月玲(プロフ) - 桃花さん» ご指摘ありがとうございますm(__)m 序章のところであってますかね？訂正させて頂きました！ (2015年5月30日 20時) (
レス) id: 4d479d3483 (このIDを非表示/違反報告)
桃花 - 卯月玲さん初めまして並森じゃなく並盛中です。 (2015年5月29日 18時) (レス) id: 79ce4fa6c1 (このIDを非表示/違反報告)
卯月玲(プロフ) - シンク王子さん» ありがとうございます！ 週に一回のペースなので、これからはもっと増やしていきたいです(笑) 今日も今日とて亀更新ですが頑張ります！ (2015年3月7日 14時) (レス) id: f3435855f3 (このIDを非表示/違反報告)
卯月玲(プロフ) - 雀さん» ありがとうございます！ そう言って頂けると嬉しいです…！ 今日も今日とて亀更新ですが頑張ります(笑) (2015年3月7日 14時) (レス) id: f3435855f3 (このIDを非表示/違反報告)
卯月玲(プロフ) - 爽猫さん» ありがとうございます！ 今日も今日とて亀更新ですが頑張ります！(笑) (2015年3月7日 14時) (レス) id: f3435855f3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：砂月遊 x他1人 | 作成日時：2014年6月18日 22時
