標的 22 「目指すは」 ページ25
次に行く場所を考えた時に声をかけてきたのは、壁に激突した人、もといDr.シャマルだった。
先程のだらしない態度よりかは些(いささ)かマシになった、と思える気がする。
「お前はさっき居た可愛い娘ちゃんか。
あの餓鬼(がき)共とは一緒に行かねぇの？行かねぇんならオジサンと遊ばない？」
…やはり気がするだけであり、根本的には変わらない。
にしても、どうして僕が彼らと行かないのか尋ねられないといけないのか。
今さっき保健室に行ったからだろうか？
だとすれば、勘違いである。
あれはリボーン君を探していただけであり、保健室に特別な用事があった訳ではない。
……まぁ、ビアンキさんには獄寺のお見舞いだと言っているけど。
「お断りします。彼らが行くところは危険な様ですから。
ぼk……私が行くべきではないと思いまして」
危ない……年上で先生なのに僕って言いそうになった。
敬うべきかは知らないけど、一応立場が上の人には私って言わないと失礼だろう。
「成る程なぁ…。(リボーンが行かないのを許したのか、それともリボーンの考えか…？)」
…相づちをうちながら考えるのはやめてほしい。
何か悪いことを言ったような感じがする。
こういう時に考え事を知ることができる技とか能力とかあればいいのに。
「あの、用がないならもう行きたいんですが」
「！ おう、悪ぃな」
「いえ」
結局、簡単にDr.シャマルとは別れた。
正直もう近づきたくないのが本音だ。
リボーン君の知り合いとかなら面倒そうだしね。
……にしても、本当にどこに行こう？
行きたいところなんて無いし、このまま家に帰るか。
学校を出てのんびりと歩く。
人が全然居ないが、逆にそれは僕にとって心地よかった。
欠伸(あくび)を噛み殺して歩いていると、不意に鳴った着信音。
携帯を僅かに滲む目で見やれば、そこには最近知り合った赤ん坊の名前。
来たのはメールで、特に何を思うわけでもなく開いた。
……それが間違いだったのだろうか。
そこにはとある二人の少年と一人の男性の写真と、『今から黒曜に向かう』という一言が添えられていた。
そして、その写真の少年の一人は、駄菓子屋で会った少年で＿＿＿。
………あ、れ？
何でだろう、この写真………何か違うような。
次の瞬間、僕は一気に膨れ上がった嫌な予感に駆け出した。
心臓が煩く鳴り響くのを感じながら。
＿＿＿＿＿＿目指すは、黒曜。
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卯月玲(プロフ) - 桃花さん» ご指摘ありがとうございますm(__)m 序章のところであってますかね？訂正させて頂きました！ (2015年5月30日 20時) (
レス) id: 4d479d3483 (このIDを非表示/違反報告)
桃花 - 卯月玲さん初めまして並森じゃなく並盛中です。 (2015年5月29日 18時) (レス) id: 79ce4fa6c1 (このIDを非表示/違反報告)
卯月玲(プロフ) - シンク王子さん» ありがとうございます！ 週に一回のペースなので、これからはもっと増やしていきたいです(笑) 今日も今日とて亀更新ですが頑張ります！ (2015年3月7日 14時) (レス) id: f3435855f3 (このIDを非表示/違反報告)
卯月玲(プロフ) - 雀さん» ありがとうございます！ そう言って頂けると嬉しいです…！ 今日も今日とて亀更新ですが頑張ります(笑) (2015年3月7日 14時) (レス) id: f3435855f3 (このIDを非表示/違反報告)
卯月玲(プロフ) - 爽猫さん» ありがとうございます！ 今日も今日とて亀更新ですが頑張ります！(笑) (2015年3月7日 14時) (レス) id: f3435855f3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：砂月遊 x他1人 | 作成日時：2014年6月18日 22時
