標的 20 「君たちの輪に入った覚えはない」 ページ23
…あれから保健室にリボーン君が来る気配がなかったため、僕は保健室前の廊下に出ていた。
特にやること、やりたいこともなくボーっとする。
なんか、危険なことに巻き込まれてるなー、とか病人の前でかなり騒いでいて静かになる感じもなかったなー、とか。
そんな脈絡もないようなどうでもいいことを考えて過ごす。
それからしばらく、沢田が保健室から出てきた。
保健室の扉の前で頭を抱えた沢田は、どうやら獄寺の方へ行ったのを後悔しているらしい。
もうそれは終わったことで、後悔するにしても遅すぎるというのに。
それと余談だが、独り言として後悔する声にしては、いささか大きすぎるような気もする。
とりあえず、いつも何かと近くにいる沢田が廊下に出てきたんだから、そろそろリボーン君の方も現れるだろう。
そう思った矢先。
いつのまにか天井に張り付いていたリボーン君が降りてきた。
改めて思う、なんでリボーン君は赤ん坊のはずなのに学校の天井から降りられるのか。
とても軽い身のこなしだ。
気づけばリボーン君が現れた途端に、沢田がいなくなった理由をリボーン君に問いただしていたのがイタリアの脱獄囚の話となった。
話を要約すると、こういうことらしい。
二週間前、大罪をおかした凶悪なマフィアばかりが入れられている監獄に、脱獄事件が起きた。
その主犯はムクロという少年。
彼はほかの部下二人と日本へ来たらしい。
そして、十日ほど前に突然黒曜中に帰国子女として三人の少年が来た。
彼らは来てそうそう不良たちをシメてリーダーとなり、そのリーダーとなった人物の名を‘六道骸`という。
この二つの事の中心にいるムクロと六道骸は同一人物だそうだ。
そして、彼らはマフィアではなく、マフィアを追放された側らしい。
そして沢田は彼らを倒さなくてはいけない、と。
面倒だ。
ちなみに、この話を聞いた沢田は「関係ない」といって去って行った。
仕方ないといえば仕方ない反応だけど。
不意にリボーン君がこちらを見る。
…そういえば沢田は最後までこっちを見なかったが気づいてなかったのだろうか。
「神無月。お前は…」
「言っとくけどリボーン君。
僕は君たちボンゴレの組織には入ったけど、君たちの輪の中に入った覚えはない。
今回はボンゴレ全員が行かなくちゃいけない、なんてことはないんだろう？
ないならお断り」
「……そうか」
今回も彼は特に何も言わなかった。
ただ、連絡は入れる、なんて言っていたけど。
標的 21 「偽善」→←標的 19 「人多すぎ…」←2015.04.19…文章追加。
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卯月玲(プロフ) - 桃花さん» ご指摘ありがとうございますm(__)m 序章のところであってますかね？訂正させて頂きました！ (2015年5月30日 20時) (
レス) id: 4d479d3483 (このIDを非表示/違反報告)
桃花 - 卯月玲さん初めまして並森じゃなく並盛中です。 (2015年5月29日 18時) (レス) id: 79ce4fa6c1 (このIDを非表示/違反報告)
卯月玲(プロフ) - シンク王子さん» ありがとうございます！ 週に一回のペースなので、これからはもっと増やしていきたいです(笑) 今日も今日とて亀更新ですが頑張ります！ (2015年3月7日 14時) (レス) id: f3435855f3 (このIDを非表示/違反報告)
卯月玲(プロフ) - 雀さん» ありがとうございます！ そう言って頂けると嬉しいです…！ 今日も今日とて亀更新ですが頑張ります(笑) (2015年3月7日 14時) (レス) id: f3435855f3 (このIDを非表示/違反報告)
卯月玲(プロフ) - 爽猫さん» ありがとうございます！ 今日も今日とて亀更新ですが頑張ります！(笑) (2015年3月7日 14時) (レス) id: f3435855f3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：砂月遊 x他1人 | 作成日時：2014年6月18日 22時
