標的 16 「……チョコレート？」←2015.04.19変更しました。 ページ19
僕がリボーン君にどうでもいいといったあと、リボーン君は「そうか」と一言いい、「お前も気を付けろよ」と付け加えて、調べものをしに去っていった。
もう少し、何か反応するかと思ったけど。
＿＿＿結局、その瞳に疑心を生ませただけだったみたいだ。
……つまらないな。
＿＿＿ああ、いやでも、リボーン君みたいな不思議な赤ん坊が簡単に動揺したりしてもそれはそれで楽しくない。
いわゆる興ざめ、ってやつになってしまう。
…ならないかもしれないけどね。
まぁ、ここにいても暇だし、どこかに出掛けよう。
近くをブラブラしてればいいかな。
[駄菓子屋前]
……ブラブラしすぎてこんなところについた。
なんでだろう、近くを、って決めたはずなんだけどな。
気づけば結構遠くに来てしまった。
今お金持ってないのに…。
あ、でも500円はあったかもしれない。
購買でパン買おうかと思ってたんだよね。
これでなんか買おうっと…………。
僕が一歩駄菓子屋へ入ったとき、一人、髪がはねている男子がいた。
あの制服は……黒曜中？
「金がねぇびょん…。
何か買おうとおもったんらけど」
……呂律(ろれつ)回ってない。
というか、びょんってなんだ。変わった口癖だな。
……少し好奇心がわいて、そっと彼の方をチラリと見ると、彼が唸っている前にはチョコレートがあった。
……チョコレート？いや、美味しいけど。
金がないって…財布忘れたのか？
安いじゃん、チョコレート。
自分が欲しいものを数個選び、彼が唸っている側でチョコレートを取る。
「あ」と彼が呟いてこっちを一瞬見たが、別段気にすることもなく会計を終えた。
そしてそのまま彼の方に近づくと、袋に入れてもらったお菓子の中からチョコレートを出し、そのまま押し付ける。
反射的に受け取った彼はギョッとしたようにこちらを見て、口を開こうとした。
それを内心呆れて見つつ、彼から出るであろう拒否の言葉を制するように、僕は口を開く。
「そこにいつまでも居られても迷惑。
さっさとそれ受け取ってどっか行きなよ」
この言葉に彼は、大袈裟に顔を歪めた後小さく舌打ちをして、そっぽを向いたのだった。
標的 17 「君は、どこかで＿＿＿？」→←標的 15 「正直…心底どうでもいいよ」※2015.07.12 一部修正。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 26人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
卯月玲(プロフ) - 桃花さん» ご指摘ありがとうございますm(__)m 序章のところであってますかね？訂正させて頂きました！ (2015年5月30日 20時) (
レス) id: 4d479d3483 (このIDを非表示/違反報告)
桃花 - 卯月玲さん初めまして並森じゃなく並盛中です。 (2015年5月29日 18時) (レス) id: 79ce4fa6c1 (このIDを非表示/違反報告)
卯月玲(プロフ) - シンク王子さん» ありがとうございます！ 週に一回のペースなので、これからはもっと増やしていきたいです(笑) 今日も今日とて亀更新ですが頑張ります！ (2015年3月7日 14時) (レス) id: f3435855f3 (このIDを非表示/違反報告)
卯月玲(プロフ) - 雀さん» ありがとうございます！ そう言って頂けると嬉しいです…！ 今日も今日とて亀更新ですが頑張ります(笑) (2015年3月7日 14時) (レス) id: f3435855f3 (このIDを非表示/違反報告)
卯月玲(プロフ) - 爽猫さん» ありがとうございます！ 今日も今日とて亀更新ですが頑張ります！(笑) (2015年3月7日 14時) (レス) id: f3435855f3 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：砂月遊 x他1人 | 作成日時：2014年6月18日 22時
