標的 12 「初めまして、極限先輩」 ページ15
…あれから、とりあえず沢田の後を追って並盛中央病院にきたものの。
僕が来る前から来ていた笹川が極限先輩と話しており、入ろうにも入れないんだが。
ていうか、笹川ドア開けっ放しで先輩と話してるし。
声ダダ漏れ。
美しき兄妹愛っていうやつかな、きっと。
まぁ、それはいいんだけど。
なんで僕ドア付近に立ってるのに全然気づかれないんだろう。
リボーン君は絶対気づいてるけど。
時々視線コッチに投げて、ニヒルな笑みを浮かべてるし。
沢田は、えっと…ボンゴレのボスなんだろう？
こんなに平和ボケしてていいものなのか。
僕には関係ない、って言いたいとこだけど、もうファミリーに入っちゃたしな。
ほんと、めんどくさい。
…もう帰っていいかな、こっちに来てみたはいいけど何もすることがないし。
ため息を吐くとともにそんなことを思った時だった。
なんともタイミングよく、リボーン君の声が上がる。
「おい、神無月。いつまでそこにいるつもりだ」
「「えっ！？」」
「…む？」
結局リボーン君が言うまで気が付いていなかったらしい二人と、極限先輩の声が被る。
思わずため息を吐いた。
「どーも」
「え、えぇ、神無月さん、なんでここにいんの！？」
「なんでって…沢田が病院に行くのと、笹川が慌てたように病院に行くのを見たから？」
後半は嘘だけど。
(なぜに疑問文ー！？)
「そーなんだ！なんかごめんね？
ドアのところにいたのに全然気づかなくて」
「いんや、大丈夫。 …むしろ気づかないほうがよかった(ボソッ」
一人で百面相をしている沢田は置いといて、笹川と話しながら極限先輩のほうを向く。
「……初めまして、極限先輩。妹さんの、一応、友達です」
「おお、そうか！
俺の名は’笹川了平’だ。極限によろしく頼むぞ！
しかし…極限先輩とは、なんだ？」
「…お気になさらず」
簡単に自己紹介をして、会話をしながら笹川(妹)のほうをみれば、何か思うことでもあったのか、拗ねたようにこっちを見ていた。
…なんで？
すると、何を思ったか、笹川は僕の腕を引っ張ると、自分の方に引き寄せ、
「お兄ちゃん、彼女は一応じゃなくて、ちゃんとした友達だからね！」
と声高らかに宣言する。
…なるほど。
僕が一応友達、といったのが気に入らなかったのか。
…そこまで変わるものなのか、一応があるかないかで。
それから少しして、僕と沢田は病室を後にした。
病室から出た途端、また百面相をした沢田はスルーだ。
標的 13 「嫌な感じ…」※2015.05.27 文を追加。→←標的 11 「挨拶しようか」
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卯月玲(プロフ) - 桃花さん» ご指摘ありがとうございますm(__)m 序章のところであってますかね？訂正させて頂きました！ (2015年5月30日 20時) (
レス) id: 4d479d3483 (このIDを非表示/違反報告)
桃花 - 卯月玲さん初めまして並森じゃなく並盛中です。 (2015年5月29日 18時) (レス) id: 79ce4fa6c1 (このIDを非表示/違反報告)
卯月玲(プロフ) - シンク王子さん» ありがとうございます！ 週に一回のペースなので、これからはもっと増やしていきたいです(笑) 今日も今日とて亀更新ですが頑張ります！ (2015年3月7日 14時) (レス) id: f3435855f3 (このIDを非表示/違反報告)
卯月玲(プロフ) - 雀さん» ありがとうございます！ そう言って頂けると嬉しいです…！ 今日も今日とて亀更新ですが頑張ります(笑) (2015年3月7日 14時) (レス) id: f3435855f3 (このIDを非表示/違反報告)
卯月玲(プロフ) - 爽猫さん» ありがとうございます！ 今日も今日とて亀更新ですが頑張ります！(笑) (2015年3月7日 14時) (レス) id: f3435855f3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：砂月遊 x他1人 | 作成日時：2014年6月18日 22時
