標的 11 「挨拶しようか」 ページ14
ゆっくりと休んだ土日。
ゆっくり休みすぎて、体がなまりそうだった。
今日は月曜、週の初めの平日。
多くの人がこの曜日を嫌い、かなりの倦怠感に見舞われるだろう。
もちろん僕もそのうちの一人だ。
そのせいでか、いつもより起きる時間が遅れた。
ほとんどないだろうが、沢田達の登校時間とかぶらないように、いつも早めに学校へと向かっているのだ。
今丁度学校へ行くところなんだが…会ったり、しないよな。
…フラグか。
なんか校門の前で沢田と雲雀が話してるんだが。
雲雀お前風紀委員長だろ、生徒の登校の邪魔すんなよ。
てか、沢田おびえてるし…。
「あの…僕は通学してるだけでして…決して悪口とか…」
雲雀が一歩歩く。
「身に覚えのないイタズラだよ。
もちろん…降りかかる火の粉は元から絶つけどね」
…なんというか、流石、とでもいうべきか。
こんな台詞が似合うやつ、そうそういないだろう。
(やっぱり雲雀さん怖えー！)
…考えてることが手に取るようにわかるや。
っていうか、雲雀に近づいてるやつ、誰だっけ…？
なんか見たことがあるような。
…あ、雲雀のトンファーで返り討ちにされた。
「Ｄｒ.シャマル！」
…そんな名前だったっけ。
あ〜あ、女子生徒が怖がって逃げてるよ。
そういえば、僕はまぁいいけど、雲雀と話してる沢田ってどう見えるんだろ。
なんか普段のダメツナ見てても、あの雲雀といるとなると、周りの目が変わるだろね。
雲雀の周りへの影響すごいな、今更だけど。
いつの間にか、雲雀が去っていく…。
どうやら、沢田はあの…えーと、Ｄｒ.シャマル…とも知り合いらしい。
なんか話して沢田があきれた表情へと変わった。
顔広いな…。
【緑たなびく〜並盛の〜♪】
…む、校歌か。
って、え…？
雲雀の着うた……、ええ…。
まぁ、らしいちゃあ、らしいけど。
「…ああ、そう」
電話を切ると、雲雀は沢田へと振り返った。
そして、一言。
「君の知り合いじゃなかったっけ。
笹川良平…やられたよ」
「えっ…」
…ああ、極限先輩か。
笹川のお兄さんでもあるんだっけ。
それと…さっきからいる、あの電柱の影に隠れた少年はだれだろうか。
なんか周りの葉や石が浮いているんだが。
不思議な奴らが沢田の周りには多いんだな…。
…げ、なんか今雲雀と目が合ったんだが。
沢田は走ってどっか行ったし。
雲雀の視線が沢田に向く。
ああ…僕にも行けとでも？
仕方ない…挨拶しようか。
標的 12 「初めまして、極限先輩」→←標的 10 動き出す歯車 〜黒曜編〜
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 26人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
卯月玲(プロフ) - 桃花さん» ご指摘ありがとうございますm(__)m 序章のところであってますかね？訂正させて頂きました！ (2015年5月30日 20時) (
レス) id: 4d479d3483 (このIDを非表示/違反報告)
桃花 - 卯月玲さん初めまして並森じゃなく並盛中です。 (2015年5月29日 18時) (レス) id: 79ce4fa6c1 (このIDを非表示/違反報告)
卯月玲(プロフ) - シンク王子さん» ありがとうございます！ 週に一回のペースなので、これからはもっと増やしていきたいです(笑) 今日も今日とて亀更新ですが頑張ります！ (2015年3月7日 14時) (レス) id: f3435855f3 (このIDを非表示/違反報告)
卯月玲(プロフ) - 雀さん» ありがとうございます！ そう言って頂けると嬉しいです…！ 今日も今日とて亀更新ですが頑張ります(笑) (2015年3月7日 14時) (レス) id: f3435855f3 (このIDを非表示/違反報告)
卯月玲(プロフ) - 爽猫さん» ありがとうございます！ 今日も今日とて亀更新ですが頑張ります！(笑) (2015年3月7日 14時) (レス) id: f3435855f3 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：砂月遊 x他1人 | 作成日時：2014年6月18日 22時
