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「あー、起きちゃったか…。…ごめん俺ちょっと外出てくるわ」


……え


「善逸?どうしたんだ?」

「別になんもねーよ。外出るだけ」

「?、…夕飯までには戻ってくるんだぞ?」

「わかってるよ」


ピシャリと襖が閉められた後、部屋の中は静まり返ってしまった

その沈黙を破ったのは伊之助さんだった


「なんだぁ?アイツ…さっきまでピーピー叫んでたのに。おい女、お前なんかしたのか」

「……何もしてない…」

「じゃなんでお前を避けたんだよ」

「わからない…」


1番どうしてなんだと聞きたいのは私だ

数年ぶりに再開したのに、こんな形で避けられるなんて納得出来ない

私なにか…昔善逸に嫌な事とかしちゃったっけ…?

無意識に何か失礼な事とかしちゃったり!?



どうしよう、どうしようどうしよう!!

私は久しぶりにあえてすっごく嬉しいのに!!

善逸は……


「ちょっと私、追いかけてくる!!」


せめて理由くらい知りたい。
じゃないと納得出来ない


「ちょ、A待って!」


炭治郎の静止を聞かず善逸の後を追った
幸か不幸か、地面は雪で覆われているため下駄を履かずに裸足のまま飛び出した


ここの地形は全くわからない
けれどこの積もった雪の上を草履で歩いたなら少し跡がつくはず

そこを辿れば…!!





少し空が暗くなりかけてきた


「……寒い…」


その場の勢いとはいえ、せめて草履は履くべきだった…

足の裏が凍てつくように痛い

それに羽織るものもないため、体の震えが収まらない


善逸を見つけるのは得意だったんだけどなぁ…


そう言えば善逸、背が大きくなってた

私と同じくらいだったのに。いつも私の背なんかすぐ抜かしてやるって言ってたけど…本当に抜かされちゃうなんてなぁ


「……あれ、?何泣いてるの、私…」


幼い頃から誰かに避けられる事なんてよくあって、慣れているけれど
善逸にだけは避けられたくなかった。


走るのは等に止め、歩く事すら諦めようと足を止めた


あの家に戻れば、善逸も戻ってくる。
その時にちゃんと理由を聞いて…


ズキッと頭に痛みが走る

そしてだんだんと体が重くなって、ついには意識が朦朧とし始めた

なにこれ……もしかして風邪ひいたとか?

それなら尚更戻らなきゃ…ここで倒れたら凍え死んでしまう

ゆっくりと足を進めるも、途中ガクリと前に足を挫いてしまった


「っ…!」

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設定タグ:鬼滅の刃 , 我妻善逸   
作品ジャンル:恋愛
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なつな(プロフ) - めーぷるさん» どうでしょうかね…?((コメントありがとうございます!! (2019年12月21日 0時) (レス) id: 9003ee59c3 (このIDを非表示/違反報告)
なつな(プロフ) - 夢衣さん» そう……です!!!← (2019年12月21日 0時) (レス) id: 9003ee59c3 (このIDを非表示/違反報告)
めーぷる - まさかまさか、夢主鬼説…?違うか…。 (2019年12月17日 22時) (レス) id: 565358e56d (このIDを非表示/違反報告)
夢衣 - 22話の善逸のセリフって!!!!もしかして伏線だったりするんですか!?!? (2019年12月17日 8時) (レス) id: 49eb77c72b (このIDを非表示/違反報告)
なつな(プロフ) - 美波音さん» わぁぁあ久しぶりのコメントありがとうございます!!!!!!!!!受験生なので更新する間がだいぶ空いちゃうかもしれませんがゆるゆる頑張ります! (2019年12月11日 20時) (レス) id: 9003ee59c3 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:なつな | 作成日時:2019年9月1日 16時

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