Female soldier 4【wrwrd!】 (ページ22)

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鬱々ページ22

shp視点

「ほんまにすみませんでした！！」

そう言ってシャオロンさんは勢いよく頭を下げた。
顔色もええし元気そうやけど、今にも崩れ落ちそうに見えるくらい身体はガリガリに痩せ細っとった。
あぁ、こんなにAのこと愛してくれててんな……そう思うと、胸がきゅっと締まった。
なんでAが……愛されとるしめっちゃええ子なのに。お兄ちゃん、また泣きそうや。視界がぼやけてきとる。

「……てことで、今日からまたシャオロンと二人で指導していくから、覚悟せぇよ！
よし、最初走り込みから！始め！！」
「「はいっ！！」」

このきつい走り込みをしても、どれだけ鍛えても、もうAは帰って来ーへんならやらんでもええやんか。そんな考えがここ最近何度も頭をよぎる。

……あかんな、色々。限界や。

「コネ、……せ、ぱい…………」
「なん……おい、ショッピ！しっかりせぇ！！ショッピ！！」

朦朧とする意識の中やっとのことでコネシマさんのところへ向かい、そこで俺は意識を手放した。

・

kn視点

「ショッピ！！しっかりせぇ！！
シャオロン、今すぐぺ神に連絡してくれ！！」

衝撃を与えないように慎重に背負うと、想像の何倍も軽くて細かった。
注視しとらんかったけど、顔も身体も痩せこけ、目は落ち窪み、棒切れみたいな手足になっとった。

怖い。失ってしまうかもしれない、という恐怖に襲われた。

もう沢山や。Aを失ったばっかやのに、ショッピくんまで失いたない。喪うなんて論外や。

……ショッピくんまで居らんくなったら、俺かて生きていけへんわ。
大切な、唯一の後輩(弟分)やから。

・

shp視点

「んん……」
「お、目覚めた。調子はどう？」

ゆっくり上体を起こすと、そこにはバインダーを持ったしんぺいさんと、その隣の椅子にシャオさんが居った。

「大丈夫です。ご心配おかけしてすみません」
「気にせんでええよ。ストレスで倒れちゃったんやね。今日は訓練休んでな」
「コネシマもちゃんと分かっとるから心置きなく休んでてや」
「はい……ありがとうございます」
「んじゃ、僕は退出するからあとは二人でお喋りでもしとき～」

と言ってしんぺいさんは手をヒラヒラ振りながら部屋を出ていった。