MoonDust_6 ページ8
〜白膠木簓side〜
貴「明日このすぐ近くのビルで面接なんです。
今は横浜に住んでるんですけど、
大阪で働こうと思って。」
簓「ほぇー!そうなん!面接受かるとええな!
まぁ、縁あってこっちに来ることになったら
いつでも言い?俺が美味いたこ焼き屋連れてったる!」
旅行や無かったのか。
てっきり旅行客かと思ったわ。
しかし、これも何かの縁やしな、
美味い店でも紹介したろ!
貴「いや、結構です。」
即答かい!!
簓「なんでや!いけず!」
しかし、さっきから思っとったけど、Aちゃん全く笑わんな。
まぁ、慣れん土地やし、明日面接やから緊張しとんのやろか…
ほんなら、簓さんの出番やな!
貴「…っふ、あ、すみません。」
あ、なんや。
笑えるやん。
簓「お、やっと笑てくれたな。
緊張しとったのか表情暗かったから
心配してもうたわ!」
貴「…失礼ですね。通常運転ですけど。」
簓「あれが通常運転!?えらい怖い顔しとったぞ!?
そんな顔しとったら猿も去ってまうで!」
貴「いや、さっきから寒い寒い思ってたんですけど
どうやら、白膠木さんの親父ギャグが冬を
連れてきてるみたいですね。私、夏派なんでその寒さ
北極にでも連れてってやってください。」
キレッキレなツッコミ入れてくるやんけ…
ツッコミセンスが光っとるで。
簓「俺の親父ギャグが寒いて!?
Aちゃん…その意見には着いて行けん…」
貴「意見には着いてこなくていいんで、
冬を北極に連れてってやってください。」
なんや、この感覚、久しぶりやな。
ちょっと楽しいわ
簓「…っと、楽しい時間はあっという間やな。
着いたで、ここが○○ホテルや。」
貴「ほんの数分でしたがお世話になりました。
お礼は面接に合格したらさせてもらいます。」
なんや、律儀やな〜
気にせんでええのに
簓「そんなんええねん、
また困ったらいつでも言ってな!」
貴「頭の片隅には多分入れます。」
簓「多分や無くてちゃんと覚えといてや!!」
貴「わかりました。失礼します。」
あぁ、そや、連絡先交換せな!
どんな縁でも大事にせなな!
簓「あ、ちょっと待ってや!!
こっちで仕事決まったらこっちに住むんやろ?
これ、俺の連絡先や。」
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作者名:夢乃叉優芽 | 作成日時:2023年3月11日 22時