MoonDust_38 ページ40
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完全に目が覚めてしまった。
なんで、あんなことを白膠木さんに言ってしまったのか
自分でもよく分からない。
ただ、救われたのは事実だ。
今は8時ちょっと前…
ぼちぼち準備して、転居届と買い物に行こう。
《LIME!!》
？LIMEの通知…
銃兎昨日の電話で伝え忘れてたが、今日A宛に荷物が届くはずだ。
銃兎さんから…
荷物…？って、なんの事だろ
A荷物ってなんですか?
銃兎届いて見ればわかる。じゃあな。
銃兎さんらしい簡潔な文面だ
荷物か…何時頃に届くのかな。
まぁ、多分こんな朝早くには来ないでしょ。
支度して転居届出しに行って買い物してこよう。
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貴｢…お願いします｣
役所の人に転居届を出した。
これで、面倒な手続きは終わり。
今日から晴れてちゃんとオオサカ民だ。
貴｢あとは、買い物か…｣
《ｶﾞﾔｶﾞﾔ》
なんだろ、人だかりができてる。
面倒だし迂回して来よう。
貴｢…っと、これと、これも可愛い。｣
目的の店について自分好みの食器類を手に取る。
ワンセットずつで別に良いか。
…いや、やっぱり2セットずつ買っておこう。
いつ白膠木さんが突撃してくるかわからないし。
店員｢お会計、4800円です。｣
貴｢これでお願いします。｣
やっぱり、可愛いものは高いな。
でも、満足いく買い物が出来た。
買ったのはシンプルな紺色の焼き物調の食器類。
マグカップと、プレートと茶碗、サラダボウル。
ゴールドのフォークとスプーンとナイフ。
貴｢もう、15時か…｣
辺りを見回すと楽しそうな親子が手を繋いで夕飯の買い物をしてる。
そっか、今日は1人でご飯なんだ。
いや、横浜にいた頃と何も変わらない。
家族とご飯を食べてても会話がなかったから1人だったのと変わらない。
大丈夫、自分に言い聞かせるように前だけを見据える。
《ﾋﾟﾛﾝ》
メールだ。LIMEじゃなくてメールしてくるのなんか
白膠木さんだけだ。
【Aちゃん、おつかれさん！
今日の夜って時間あったりする？飯でも行かん？】
ただのご飯のお誘いなのに、
感傷に浸ってる私には
変に温かく感じた。
【お疲れ様です。
時間なら大丈夫です。新しい食器も買ったのでお礼も
兼ねて、うちで食事しませんか】
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作者名：夢乃叉優芽 | 作成日時：2023年3月11日 22時
