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MoonDust_37 ページ39

〜白膠木簓side〜



き、近所のお兄ちゃん的存在…!?!?


あれか、小ちゃい時からお互い知ってて、よく遊んでもろて…


将来お兄ちゃんのお嫁さんになるー!とかいうやつやろ!?


そんなん、フラグ立ちまくりやないか…!!!





簓「…そ、その近所の兄ちゃんとは」




貴「切っても良いですか?
私達付き合ってる訳でもなんでもないのに
朝から浮気の言い訳みたいなことさせられて
私、白膠木さんほど体力も気力もないんですよ。」




簓「そ、そやけど…」





アカン、朝から泣きそう。


Aちゃん朝から辛辣過ぎるし、寝起き悪すぎやろ…





貴「はぁぁぁ、とにかく、その人にはお世話になったから
連絡しただけであって色恋沙汰は一切ないです。」




簓「そ、そうやんな。朝からごめんな」




貴「なに、シュンとしてるんですか。」





そら、気になっとる子が冷たかったら落ち込むに決まっとるやん。


明らかにウザがられとるし。





貴「…白膠木さんは、私の大阪のお兄ちゃんなんでしょ。」




簓「…へ?」




貴「二度と言わないからよく聞いてください。
面接に来た1か月前も、引越し初日の昨日も白膠木さん
がいてくれたから、私はいつものペースで
不安もなく過ごせたんです。」




「「白膠木さんがいてくれて、
ホントに救われてるんです。」」





い、今のってデレたんよな!?!?


す、すす救われてるって俺に!?





簓「…Aちゃん、もう1回同じこと言ってくれへん?」




貴「絶対、嫌です。」




簓「いけず!!」




貴「なんとでも言えばいい。」





まぁ、2度は言わんゆーとったしな。


アカン、不意打ちのデレで心臓バクバク言っとるわ。


それにしても




簓「Aちゃんはほんま、飴と鞭の使い方上手いなぁ」




貴「何言ってるんですか。人を女王様みたいに
言わないでください。」




簓「ハハッすまんすまん。ほな、またな。
朝からごめんな」




貴「いえ、別に…じゃあ、切りますね。」




《プツッ》




はぁぁぁぁ、アカンはあれは。


反則やで。


確かに、大阪のお兄ちゃんなったるとは言ったし


お兄ちゃんって呼んでええよとも言ったけど


ここで出すんは反則やんか。


俺も相当重症やな。


まだ出会って間も無いのに、


こんな一言一言で一喜一憂して。




簓「あんな事言われたら、会いたくなるやんけ…」





.



.

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作者名:夢乃叉優芽 | 作成日時:2023年3月11日 22時

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