MoonDust_32 ページ34
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体調が悪そうだったから心配で
うちで休んで行って欲しくて言ったのに
来る来ないってそんなに悩むような事なんだろうか…
貴｢で、どうしますか。帰ります？｣
簓｢……今日はええわ、Aちゃんも疲れてるやろし
はよ帰って寝や？｣
困ったように笑う顔…
あー、なんかこの顔いいな…とか思ったり…。
貴｢分かりました。じゃあ、私家こっちなので。｣
簓｢ほな、ここでサヨナラやな！
また、次の機会に改めてちゃんとお祝いさせてな〜！｣
貴｢恩の押し売りがすごい。
…来る時は前もって連絡してくださいよ？｣
簓｢押し売りて…！！Aちゃんには特別、
出血大サービスしとるだけやで！？｣
貴｢…白膠木さんこそ気を付けた方が良いですよ。
勘違い女が湧いて来る前に。｣
この人、優しい人なんだろうな。
だからこそ、なんか
軽く感じてしまう節があって…
でも、居心地はめちゃくちゃいい。
簓｢ほなな！気を付けて帰ってや！｣
貴｢あ、また…｣
私も帰ろう。
新しい家に。
客室用の部屋…次までに色々揃えとこう。
貴｢いや、何考えてんだ、私。｣
早く帰って寝よう。
明日は転居届だったりしなきゃ行けないことが山積みだ。
今日だって…
移動は疲れたけど、家のことは白膠木さんが手伝ってくれたから…
あんまり疲れてないや。
こっちに来てから、心無しか
私も明るくなれてきてる気がする。
こっちなら、何もかも上手くやれそうだ。
貴｢っと、家ここだった。｣
まだ慣れてないからつい通り過ぎてしまいそうになった。
ﾋﾟﾛﾝ
貴｢？…っふ、もう連絡きた｣
【家着いた？今日はお疲れ様
家着いたら疲れてるんやし、無理せず寝や〜！】
他愛ない事なんだろうけど
こんなメールひとつで喜んでる自分がいるのも確かだ。
なんて返そうかな…
【さっき着きました。
今日は本当にありがとうございました。
白膠木さんもゆっくり休んでください。】
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作者名：夢乃叉優芽 | 作成日時：2023年3月11日 22時
