MoonDust_27 ページ29
〜白膠木簓side〜
荷解きしてて思った。
Aちゃんの荷物は白を基調としたシンプルなものが多い。
…パソコンはあったけど、
テレビがない。
簓「なぁ…Aちゃん?
テレビは置かないん?」
貴「…見ないのにN〇Kの受信料払いたくないんで。」
テレビ全く見ぃひんのやな。
俺も今ではそれなりに有名やと思っとったのに
Aちゃん無反応やから元々誰に対しても平等なんかと思ったけど、
単に俺の事知らんだけなんやな。
簓「…へぇ。テレビ見ないんや
今どき珍しいなあ。」
貴「まぁ、私はテレビよりY〇uTube派なので。」
簓「アカン!ニュースもちゃんと見や!
テレビが無いと、ほら、情勢とか分からんやろ…」
貴「…めっちゃ推しますね。なんと言われようが
テレビはいりません。」
ちょっと残念やな。
テレビがあれば俺の事テレビで知ってくれるかもしれんかったのに。
Aちゃんの驚く顔みたいのにな…
簓「まぁ、ええか。ほな、荷解きの続きしよか〜」
貴「はい、早く終わらせましょう。」
簓「Aちゃん、このお人形さんはどこに置くん?
この、うさぎのお人形さん」
いくつ目かのダンボールを開けると、黒いうさぎの人形が入っとった。
やっぱり女の子やから可愛ええもんが好きなんか
貴「あっ、それ、は…ベッドの上に投げといてください。」
簓「投げるて…もっと大事にせなあかん!!」
貴「ぬいぐるみなんてそうそう壊れるものじゃないし。」
可愛ええとこあるなと思ったけど、投げとけって…
雑過ぎるわ!
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【18:20】
貴「おわった…長かった…」
立ち上がって伸びをするAちゃん。
確かに、予定より長引いてもうた
簓「おつかれさん!外も暗なってもうたな〜」
貴「荷解きの達人さん、ありがとうございました」
簓「この荷解きの達人でもかなり手こずる大物やった…
ってちゃうわ!」
ついノリツッコミ入れてもうたけど、
少し笑うAちゃんを見るとこっちまで嬉しなるわ。
貴「そうだ、1か月前のお礼も兼ねてご飯でも
行きましょう。」
簓「お!ええやんええやん!ほな、行こか!」
貴「あ、でもこの辺のお店知らないんで
お店はお任せします。」
相変わらず、普通の会話は淡々としとるけど
ちょっとは距離縮まったんよな…?
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作者名:夢乃叉優芽 | 作成日時:2023年3月11日 22時