MoonDust_26 ページ28
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貴｢ここが私の新しい家です。｣
簓｢へぇ！めっちゃええやん！
懐かしいなぁ、なんや、新鮮や！｣
貴｢まぁ、それなりにいい部屋ですよね。
私にはちょっと広いですけど。｣
築6年、10階建てマンションの7階の部屋。
2LDKの家賃8万円。
簓｢せやな。一人暮らしデビューにしては
豪華やな！2LDKなら2人暮らし向け…｣
貴｢まぁ、そうですね。｣
簓｢！！もしかして、Aちゃん…
彼氏と暮らすんか…!?!?｣
白膠木さん、やっぱり騒がしい人だな。
ちょっとからかってやるか。
貴｢どうでしょうね。でも、人は呼ぶ予定なので。
一部屋は客室にしようかと。｣
簓｢…か、彼氏おったんや……｣
貴｢なんか、落ち込んでます？｣
いや、なんであなたが落ち込んでるんですか。
私には部屋に呼べる友達すら居ないってのに。
彼氏なんか居るわけないでしょうが。
簓｢彼氏さん来るんやったら俺が手伝いに来る必要も
無かったやんな…｣
貴｢白膠木さん。落ち着いて。
誰も彼氏がいるなんて言ってません。｣
簓｢…た、確かに！大人をからかったらアカンで！
ほな、荷解きしよか！！ ｣
私の言葉なんかで一喜一憂して。
表情豊かだ。私とは大違い。
貴｢…とりあえず、荷解きしたらこの配置に。｣
簓｢ほぇぇ、こんなん作ってきたん？
えらいマメやな。こら簓さんも見習わなあかんわ。｣
家具の配置を簡単に描いた間取り図を白膠木さんに見せると
感心してた。
初めての一人暮らしだから色々考えてきたけど
普通はこんな事しないのかな。
簓｢ほな、始めよか！
これだけ決まっとるなら今15:40やから18時には
終わるな！｣
貴｢そう言えば、今日は仕事いいんですか？
けっこう時間掛かりそうだし帰っても良いですよ｣
簓｢俺がやりたくてやるんやで？気にせんと任せとき！｣
貴｢はあ…白膠木さんが良いならお願いします。｣
この人、1か月前もそうだけど、
仕事してるのかな。
会う度、私なんかに構って。
絶対暇人のフリーターだ。←
簓｢なぁ、Aちゃん？
テレビは置かないん？｣
貴｢あぁ、テレビはいらないので。
見ないのにN〇Kの受信料払いたくないし。｣
簓｢…へぇ。テレビ見ないんや
今どき珍しいなあ。｣
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作者名：夢乃叉優芽 | 作成日時：2023年3月11日 22時
